ツバメの巣のセシウムに見る農村の放射能汚染

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ツバメの巣のセシウムに見る農村の放射能汚染144197 どうも!Marcoです。
5月ももうすぐ終わりですが、暑い日が続いています。
インドでは熱波で千人近くの人が亡くなっているということで、今年も世界中で異常気象が起きそうですね。

とはいっても、日本には四季がしっかりと巡ってきて、田んぼの水を張り出した頃から、ツバメの姿をチラホラと見るようになりました。
巣作りに精を出すツバメを見て、こっちも頑張らないとと思っている今日この頃です。

このエントリーでは、そんな頑張るツバメには迷惑な話を取り上げてみました。
実はこのツバメの巣の話は、我々の食生活につながるかもしれない、大事な視点を含んでいます。


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ツバメの巣からセシウム検出


チェルノブイリ原発事故でも鳥類に奇形などの影響がでているという研究がありました。
福島第一原発の事故での影響はどうなのでしょう?山階鳥類研究所から福島第一原子力発電所事故による鳥類の生息環境への影響調査という研究結果が発表されたということで、東京新聞に次のような記事が載りました。

ツバメの巣にセシウム 福島事故影響、13都県から

東京電力福島第一原発事故後の二〇一一年十一月から翌年三月までに採取した十三都県のツバメの巣から放射性物質が検出されたことが、山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)の調査で分かった。ツバメの繁殖行動に変化がないかなど調べる。 

 同研究所は、野鳥愛好家らに一一年中に繁殖が確認されたツバメの巣の収集を呼び掛け、北海道から九州にわたる二十一都道府県から計百九十七個を集めた。

 巣に含まれる放射性セシウムの濃度を測定すると、福島第一の約三百七十キロ圏内に位置する十三都県の百五十個から事故で放出されたセシウムが検出された。

 福島県内では、集めた九十二個すべてから放射性セシウムを検出。セシウムの平均濃度は一キログラム当たり七五〇二ベクレルと十三都県の中で最も高く、最大で九万ベクレルだった。次いで高かったのは千葉県平均三二一〇ベクレル、最大で一万二九〇〇ベクレルだった。平均で最も低かったのは山形県の三六ベクレル

 放射性物質に汚染された稲わらや下水汚泥などは、八〇〇〇ベクレルを超えると指定廃棄物として国が処理する対象となる。ツバメは泥やわらを使って巣を作るため、巣近くの土壌汚染を反映したとみられる。

 調査した岩見恭子研究員は、一二年以降に採取した巣で濃度の変化を調べる。「原発事故と鳥の関係を調べた研究は少ない。繁殖への影響も記録していきたい」と話した。(三輪喜人)
2015年5月27日 東京新聞 より転載


まず、採取した年月をしっかりと押さえておいてください。

2011年11月 〜 2012年3月

そしてセシウムを検出した13都県というのは、こちら。
スクリーンショット 2015-05-28 19.49.39 山形県、宮城県、福島県、新潟県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県、石川県

  • 福島県
    平均 : 7,502 Bq/kg
    最大 : 90,000 Bq/kg
  • 千葉県
    平均 : 3,210 Bq/kg
    最大 : 12,900 Bq/kg

意外だったのは、セシウム降下量が福島県に次ぐ第2位と言われている山形県が36Bq/kgと、かなり低い値だったということですね。

押さえておきたいポイント

ツバメの巣のセシウム濃度の研究ということで、普通の人は「あっ、そう」と右から左に受け流す記事かもしれません。
しかし、僕的には「あれっ?」と引っかかるものがあり、今回このエントリーを書きはじめました。

このニュースで押さえておきたいのは、ツバメの巣は何でできているのか?ということです。

一般的にツバメの巣は、泥と稲わらなどで出来ています。
最近はあまり見ることがなくなりましたが、埼玉あたりだと、少し乾燥した赤土でできているイメージがあります。

この土をツバメがどこから採取してきているのか?

少しネットの中を検索したところ、非常にわかりやすい動画がありました。
次のリンクを見て戻ってきてくださいね^^;
▼ツバメの巣の作りかた NHKのサイト
スクリーンショット 2015-05-28 20.21.56

もう、お分かりだと思います。
ツバメは、少し湿った泥と稲わらを同時に口に含み巣材として利用するそうです。

効率よく材料が調達できる先は・・・田んぼ

そう、ツバメは田んぼの土を巣材として利用していることが多いようです。
つまり、先の研究データは言ってみれば、その土地の田んぼのセシウム汚染度を反映しているということになります。

さらに気になるのは、この巣材に使っている泥は、雨樋の下や水たまりなどの、セシウムが流れて凝縮される場所ではないだろうと想像できることです。

田んぼの表面の土を、ちょっとづつ集めただけで、こんな高い値になってしまったという事実。

この点に少なからず驚いています。


まとめ

074812 福島県には、それこそ桁違いのセシウムが降り積もってしまいましたが、その他の都県にも、それなりに降ってきたのですね。
以前に掲載した降下量のグラフを再掲します。
2012年1月から4月、まだ空からセシウムが降ってくる!

2012年1月から4月、まだ空からセシウムが降ってくる!


爆発した時に大量の放射性プルームが降り積もりましたが、その後もちょろちょろと各都県に降ってきていたんですね。
きっと今でもその状態はゼロにはなっていない状況です。

多くの田んぼの土は除染しているのでしょうか?
費用もかかる話ですので、大半は攪拌されてその場所に留まっているのではないでしょうか?
その残留セシウムは少なからずお米に吸い上げられますね。
そしてセシウム以外のストロンチウムなどの影響も無視するわけには行きません。

そのあたりの話はこちらのエントリーを参照してください。
給食は大丈夫?気になる小麦のセシウムとストロンチウム
どうも!Marcoです。 小麦粉の汚染が深刻ではないのか? 最近インターネットでそんな話題を目にします。 これは横浜市で調...


この山階鳥類研究所の研究からは、ツバメの巣のセシウム汚染度を見ることで、お米をはじめとする農作物を育てる土壌のセシウム汚染度をつかむことができそうだということが見えてきました。

こうした研究を継続しておこない、他の都道府県のデータも詳しく一般市民がわかる形で提供していただけるとありがたいですね。

もちろん本題のツバメの繁殖への影響も気になるところですので、また機会があればウォッチしていこうと思います。


僕はこのニュースを見てこのように考えました。
想像力と危機感、そしてある程度のあきらめを持って暮らしていく、after311の世の中です。








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