埼玉のセシウム汚染|吉見総合運動公園とベラルーシの廃村を比較してみた!

SNSのシェアはこちらから!

埼玉のセシウム汚染|吉見総合運動公園とベラルーシの廃村を比較してみた!どうも!Marcoです。

久しぶりの更新です。
頚椎ヘルニアを発症してしまい、しばらく手と腕の痺れと痛みがひどく、プライベートでのキーボード入力を控えていました。
まだ元の状態とまではよくなっていませんが、回復してきましたのでマイペースで再開していきます。

引き続きよろしくお願いします!



さて、僕がブログの更新を控えている間、相棒の放射線量計 GammaRAE Ⅱ R は出張でお仕事をしていました。
内部被ばくを考える市民研究会の川根先生と一緒にチェルノブイリ原発事故から27年という月日の流れたベラルーシ各地を訪ね、廃村となった村々を測定してくれました。

川根先生が測定した数値と、今の関東各地の数値にどのくらい違いがあるのか?
同じ線量計の数値で比べれば一目瞭然となりますね。


スポンサーリンク
スポンサーリンク

ベラルーシの廃村になった村の線量は?


川根先生のベラルーシ・プロジェクトでは、ゴメリ州の廃村になった村、立ち入り禁止の森を、許可をとった上で測定してきてくれました。

その中のいくつかを見てみましょう。

単位は マイクロシーベルト/時

  • 子どもの家門柱: 0.07
  • 廃村A : 0.15
  • 廃村B : 0.23
  • 廃村C : 0.04
  • 立ち入り禁止の森 : 0.63


この測定器が測れるのはガンマ線だけとなりますが、廃村になった村の数値とはこんなものなんですね。

皆さんのお住まいの地域と比べてみていかがでしょうか?

これらの場所は、事故から26年が経っているということ、廃村になった理由はGammaRAE Ⅱ Rでは測れないベータ線を出すストロンチウム90の汚染が強かったこと、そして空間線量ではなく土壌の汚染度によって避難基準を決めたことなど、さまざまな付帯情報も考慮に入れる必要があります。

ですので単純比較はできないのですが、事故から2年が過ぎて、セシウム134の影響が薄らいだ関東・東北とあまり変わらない線量ということが分かりますね。


セシウム汚染による空間線量だけを見て

「ただちに健康影響はない!」

と汚染はなかったことにしています。
多くの人がすでに過去の出来事として、一切気にしていない日本の状況をみていると

「本当に大丈夫か?」

という気持ちが、常に心の片隅に頭をもたげてきます。


放置されている放射線測定

二ヶ月ほど前ですが、埼玉県吉見町の荒川河川敷に広がる「吉見総合運動公園」に行く機会がありました。

テニスを楽しむ人や、野球をする少年たちや、小さな子ども達を連れてアウトドアを楽しむ家族がたくさん集まる公園です。
吉見総合運動公園

吉見総合運動公園



吉見町周辺の空間線量は、アスファルトに囲まれた街中では大体 0.05μSv/h〜0.07μSv/h といったところです。

吉見町役場が測定した数値はおもに小学校などの測定値ですが0.04μSv/h〜0.075μSv/hでした。


しかし、草地だらけの公園内の空間線量は 0.09μSv/h でした。
吉見総合運動 地上1m 0.09μSv/h

吉見総合運動 地上1m 0.09μSv/h(2013.4.29)



ここ最近測定している値としても若干高めの値です。


やはりアスファルトが多い街中に降り注いだセシウムの殆どは、雨風によって下水に流れたため、全体の空間線量としては低くなってきているのだと考察します。

一方、土手や草地のグラウンドに降ったセシウムは、粘土質の土と絡み合い、いまだその場に留まっているために少し高めとなるのではないでしょうか。


そして推察とおりに、こうした公園の水の集まる場所や、駐車場などの面積の広いアスファルトの傾斜が低くなった場所には、高濃度に汚染された土砂が堆積しています。


この排水路は柵などもないため、水がない時は子どもたちが好んで遊ぶ場所となります。
排水路 水がない時は子どもたちの格好の遊び場

排水路 水がない時は子どもたちの格好の遊び場



この場所の測定値は 0.39μSv/h でした。除染基準をゆうに超えていますね。
20130429-3

排水路下 0.39μSv/h



そして駐車場の傾斜下の砂だまり、空間線量が 0.09μSv/h もある公園であれば、このような場所はおおむね濃縮していると予想できます。
駐車場の傾斜下

駐車場の傾斜下



案の定、この場所の砂は 0.34μSv/h でした。ビンゴです。
駐車場の傾斜下 0.34μSv/h

駐車場の傾斜下 0.34μSv/h



まとめ

今回、川根先生が測定してきたベラルーシの廃村の測定値と、埼玉県吉見町運動公園の測定値を見てきました。

どちらの測定値も同じ測定器で測っています。

吉見運動公園には、多くの市町村が除染基準としている 0.23μSv/h を超える場所があちこちに点在していました。

今回これらの土のベクレル測定は行っていませんが、これまでの経験から 10,000Bq/kg を超える値になるとおもわれます。

8,000Bq/kg を超えれば指定廃棄物となります。


事故から2年が過ぎましたが、いまだに誰も調べずに放置されている高濃度のセシウムが、子どもたちが集まる場所に放置されたままになっています。

ベラルーシの線量と埼玉県吉見町の線量。

単純比較をするわけにはいきませんが、そこにセシウムがあるという事実は、もっと多くの人に知ってもらいたいと思います。


※このエントリーは2015年5月28日に加筆・修正しました。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

SNSのシェアはこちらから!

ブログの更新情報をチェックしてね

コメント

  1. marcoさん、お久しぶりです。首大切にして下さい。

     空間線量で0.23マイクロシーベルト/時を超えれば、その土壌はセシウム134、137合計で10,000ベクレル/kgを超えるというのは僕の感覚でもそうです。それは65万ベクレル/m2の土地汚染ということになります。(土壌汚染度ベクレル/kgから土地汚染度ベクレル/m2は65倍します。原子力安全委員会 2011年5月7日記者会見での回答)
    http://www.radiationexposuresociety.com/archives/1480

     チェルノブイリでは15キュリー/km2以上、ベクレルだと55.5万ベクレル/m2で、計画的移住の対象地域です。
    http://www.radiationexposuresociety.com/archives/2459

     先日のツィッターで、「日本では0.5マイクロシーベルト/時のところに人を住まわせている、とベラルーシの人が聴いて絶句していた」というのがありました。
     今年3月に行った、ベラルーシの放射能汚染地帯ゴメリ州の廃村で、今でも40キュリー/km2ある、ベクレルだと148万ベクレル/m2ある(40キュリー/km2以上は強制移住区域)という林の中で、地面直置きで、0.433マイクロシーベルト/時でした。(堀場製作所 ラディ PA-1000)
     0.5マイクロシーベルト/時あったら、そこはベラルーシなら問答無用の強制移住区域です。日本では住民帰還の対象地域ですが……。
     旧ソ連の方が立派に思えてきます。

    • @marco_kitamoto より:

      川根先生、コメントありがとうございます。

      土地の汚染度(ベクレル/平方メートル)で避難基準が決められたベラルーシやウクライナに対し、日本の各自治体の調査は空間線量(マイクロシーベルト/毎時)という別の尺度で判断しています。実際に自分で測ったデータをもとに自分の生活圏の土地汚染度を把握して、生活に活かさないとまずいですね。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。