【路傍の土】コンクリートに囲まれた日本の「都市型汚染」が見過ごされていませんか?

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【路傍の土】コンクリートに囲まれた日本の「都市型汚染」が見過ごされていませんか?



どうも!Marcoです。
道を歩く時にはどこを歩いていますか?

普通は車や自転車に気をつけて道路のすみを歩いていますよね。また歩道の脇に芝生の場所があったら、子どもたちは好んでその芝生の上を走ったり転げ回ったりしますよね。

そんな道路のすみに土や砂がたまっていませんか?
芝生は傾斜がついた歩道から雨水が流れ落ちるような地形ではありませんか?

今日はそんな何気ない土や砂、道路脇の芝生に関する都市型汚染についての考察です。


先日このブログでも紹介した本「チェルノブイリ26年後の健康被害 低線量汚染地域からの報告 」に次のような一節がありました。

 そういえば、私たちが立ち入り禁止区域に入る前に受けた注意の中に、「アスファルトは除染されているが、道を外れた芝生などは線量が高いので立ち入らないように」というのがあった。そして実際に、私たちの仲間のカメラマンが立てたカメラの三脚が道沿いの芝生にはみ出したその瞬間、チェルノブイリに来慣れているウクライナ人のリサーチャーとドライバーがものすごい勢いでやってきて、その脚を持ち上げ、「ここに立ててはダメだ!」と叫んだ。

普段からにこやかで、若い女性と見ると食べ物屋の店員さんだろうが、チェルノブイリの観光ガイドさんだろうが気軽に声をかける陽気なウクライナ人スタッフふたりのこんなに厳しい顔は初めて見た。やはりウクライナ人は放射線の恐怖を忘れてはいない。それは、チェルノブイリ原発4号炉を訪れるまでの3週間で私たちが見聞きした印象と同じだった。彼らは26年間、ずっと放射線と向き合ってこざるをえなかったのだ。

NHK出版 「チェルノブイリ26年後の健康被害 低線量汚染地域からの報告」
馬場朝子・山内太郎 著 より引用



関東各地の各市町村では、やり方や基準に程度の差はあれ、測定と除染を行っています。しかしその範囲は多くが学校や保育園、それと公園、よくても市の関連施設などとなっています。

さらに言えば、その除染の対象となった場所も「雨樋下」「側溝」などのいわゆる「水の集まる場所」に対して行った程度で済ませていることが多いのではないでしょうか。


全体の汚染からすればほんの数パーセントに対して「除染しました」と実績をつくり、放射能汚染対策は終了したかのような雰囲気が漂っています。


それだけで、身の回りの放射能汚染はなくなったのでしょうか?


確かに子どもたちが長く過ごす場所は少しはましになりました。

しかしマイクロシーベルト毎時を基準とした除染基準では分からなかった汚染があちこちに残されています。


それが先の引用にも登場したアスファルトから外れた芝生や土の場所、そして路肩や駐車場の脇に溜まった土砂となります。


このような土は最近は「路傍の土」や「南相馬の黒い土」などと呼ばれて各地で話題となっています。この「路傍の土」に関しては「東京連合こども守る会」さんが積極的に情報を発信しています。

 



当サイトでも独自に調査をしています。次の写真は関東近県のほんの一例です。

シンチレーションカウンター:GammaRAEⅡRにて10秒静止時の測定値となります。


▼千葉県松戸市某所:駐車場脇 2.51マイクロシーベルト毎時

 

▼東京都葛飾区某所:道路脇 2.01マイクロシーベルト毎時

 

▼埼玉県三郷市某所:歩道脇 1.46マイクロシーベルト毎時

 

▼皇居周辺:歩道脇の芝生 1.27マクロシーベルト毎時

 

このコンクリートに囲まれた都市部特有の汚染が、今後どのような影響を及ぼすのかは分かりませんが、身の回りに高濃度な放射性物質があちこちにたまっているという状況は気持ちのいいものではありませんね。いやはっきり言って、


「気持ち悪い!」


先日も表面の空間線量を測ると0.3マイクロシーベルト毎時ほどの「路傍の土」を見つけましたが、その表面には明らかに子どもが書いたと思われる「線路」のような絵が書いてありました。

子どもたちが素手で「路傍の土」をさわり、その手を目や鼻や口にもっていってしまうことも容易に想像できますね。

今の関東・東北ではこのような光景が日常として起こっているんです。


「いいのか?これで・・・」




今回、あえて東葛地区をはじめとした関東のホットスポットの画像を紹介しました。
それは、これらの高線量が残っている地区は汚染が「見つけやすい」ためです。
マイクロシーベルトの単位で測るガイガーカウンターやシンチレーションカウンターで数値を拾う事が比較的容易なためです。


そしてこれらの土を食品などを測るベクレルで測定できる機器で測ってみると、1キログラムあたり数万ベクレルから数十万ベクレルといった値がはじきだされます。




事故前のさいたま市の土壌汚染は、1キログラムあたり4.8ベクレルほどでした。東葛地区だって同じような状況だったでしょう。


それが今や、数万倍以上!


一方、汚染が比較的薄い場所はどうなのか?という疑問が湧いてきます。


マイクロシーベルトで測って除染基準としているため、例えば多くの市町村が採用している0.23マイクロシーベルト毎時という基準値では取り残されている汚染が、どうもあるようです。


先日、埼玉県北本市某所の道路脇堆積物(表面0.08〜0.15マイクロシーベルト毎時)を採取して、さいたまラボさんで測定してもらいました。その測定結果は・・・


7,860ベクレル/kg・・・



さいたまラボで測定



思わず、「えっ!」っとビックリしてしまいました。

早川マップでも色のついていない埼玉県の中南部でもこのくらいの値がでてしまうのです。ほぼ8,000ベクレルという値ですが、これがどの程度の汚染度なのか?



昨今、栃木県矢板市や茨城県高萩市で「指定廃棄物」の最終処分場を立地することを国がいきなり名指ししてきたという事で問題となっています。この「指定廃棄物」の値が、1キログラムあたり8,000ベクレルという基準値となっています。

どうやら静観していられるレベルではないようです。


除染基準0.23マイクロシーベルト毎時に満たないような堆積物でも、少し寄せ集めるだけでその濃度は非常に濃くなってしまうようです。


今まで「混ぜれば大丈夫」「薄めるから大丈夫」として、放射能汚染は大したことないという風潮になっていますが、自然界では逆の事が起きているようです。


コンクリートに囲まれた都市型汚染はセシウムが雨風に寄せ集められ濃縮する。


調べてきて見えてきているのは、このような局所的な汚染が、コンクリートに囲まれた都市型汚染の特徴だということです。

さらに言うとこの堆積物は一度除染して取り除いたとしても、何度でもその場所に再び溜まりだすという特徴をもっているようです。



この問題が置き去りにされています。


つまり、継続的に監視をして、継続的に除去を行っていく。

そんな息の長い活動が求められているのだと思います。



自治体毎にどの程度の汚染がどこにあるのか?

どうすれば子どもたちの安全を確保できるのか?




その事を早急に考えて行かなければいけないと感じています。

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