マダラにみる海産物のセシウム汚染度

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マダラにみる海産物のセシウム汚染度一雨ごとに秋に近づいていくように感じます。
秋という季節は「読書の秋」だったり「芸術の秋」だったりと様々なことの取組みをより深化させるような季節となるようです。
夏の暑さから開放され、涼しく清々しい「秋の気候」が多くの日本人をそのような方向に仕向けるのかもしれません。

その日本の「四季の気候」が様々な食べ物を美味しく実らせ、特に秋は収穫の季節と重なることもあり、「食欲の秋」へとつながります。

しかし多くの「秋の味覚」が放射性セシウムに汚染されてしまっています。
野生のキノコ類は相変わらず高濃度に汚染されています。キノコ狩りは要注意です。
そして関東各地の「クリ」からセシウムの検出が続いています。

現在の基準値は 1kgあたり100ベクレル となっていますから、99ベクレルのものは出荷してもよいことになっています。

キノコ類はこの基準値をはるかに超えるような値となるために出荷停止となり市場には出回っていない場合も多いようですが、検査体制や検査件数からは、すべての商品に手が回る状況ではないという事も理解しておく必要があります。


「市場に出回っているモノは安全です。」と言いますが、100ベクレル以下は安全かどうかは「わからない」と言うことも頭の中に入れておかなくてはなりません。

分からない=安全 と考えるか?

分からない=とりあえず予防しとこう と考えるか?



そしてクリに関しては、100ベクレル未満の数値のものが多く報告されています。

しかもほとんど関東産。

このような食品は自分で調べて、どの程度までを「自分と家族の許容範囲」として捉えるのかということを考えるようにしたいものです。

厚生労働省による食品中の放射性物質の検査へのリンクです。


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一方、海の汚染は


季節が秋に近づいてから前述したような秋の味覚の汚染が徐々に報告されるようになると思いますが、陸上の食材の汚染に比べてセシウムが多く検出されているのが、水産品となります。

原発事故から1年半以上がたち、食品売り場では放射能に関する注意書きなどはほとんど見かけなくなってきました。

テレビや新聞でもそれほど頻繁に食品の汚染について報道されることもないため、市場に出回っている食材にまさかセシウムが含まれているとは思っていない人も相当数いるのかもしれません。



しかし、海産物に関しては陸上の食材よりも危険度が高そうなんですね。

次の表は今週発売されていた「宝島 11月号 いま危険な食品」に掲載されていたものです。


多くの魚が基準値の1kgあたり100ベクレルを超えています。

この表に示されているのは多くは福島県沖の海域のデータということですので、現在は漁が自粛されていることもあり、このような高濃度の魚が市場に出回る事はないようです。

現在、福島県沖では安全性の確保が現実的に困難なことから、セシウムに汚染されにくいとされるミズダコなどの試験操業を除いて漁は自粛されている。中略・・・水産庁によれば、震災後、今年6月までの各自治体などが行なった水産物の放射能検査は約1万2000件で、このうちの15%に当たる約1800件が、国による食品の安全基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えていた。それらは出荷停止の措置が取られ、市場に出回ることはない。

宝島11月号より引用


福島第一原発からは高濃度の汚染水が海に放出されました。その影響がどの程度まで広がっているのかを注意深くみていかないとこれからの時代を生きて行く子ども達の健康は守れません。


海水の量は膨大なため、それこそ「混ぜれば大丈夫、薄めれば大丈夫」という政策を取っている日本政府としては海に放出した放射性物質の影響はそれほどたいしたことがないと思っているのかもしれません。


では、実際にどの程度まで海水の汚染が広がっているのか?

今回、上の表にも名前の上がっているマダラに着目してみました。

マダラ Gadus macrocephalus(真鱈、英: Pacific cod)は、タラ目タラ科に属する魚類タラホンダラなどとも呼ばれる。全長1.2 m。北太平洋に広く分布する大型のタラで、重要な漁業資源となっている。

肉食性で、貝類頭足類甲殻類、小魚などいろいろな小動物を捕食する。

北海道周辺海域での産卵期は12月-3月で、分離沈性卵を産卵する。1匹のメスの産卵数は数十万-数百万個に及び、これは魚類の中でも多い部類に入るが、成長できるのはごくわずかである。稚魚は1年で全長20cmほどに成長するが、この頃までは沿岸の浅場で生活し、以後体が大きくなるにつれて深場へ移動する。

ソテームニエルフライなどの他、汁物や鍋料理にもよく使用される。身を干物にした「棒鱈」(ぼうだら)も様々な料理に使われる。生のものを料理する際は傷みが早いことと身が柔らかいことに注意する必要がある。

また、白子(しらこ)と呼ばれる精巣もこってりとした味で珍重され、流通する際はメスよりオスの方に高い値がつく。

 Wikipediaより引用



茨城県から北海道までの太平洋岸が主な漁場であり、底魚ということで海底にたまったセシウムを含むエサを「たらふく」食べているだろうと思われるマダラは、その場所のセシウムの汚染度を反映していると思われるからです。

水産庁のHPには海産品に的をしぼった検査データが記載されています。

今回このデータからマダラの今年4月から9月までの検査データを抜き出してグラフにしてみました。


比較というわけではないですが、ついでにスケトウダラについても抜き出してみましたので、合わせてみてください。

ちなみにスケトウダラの卵がタラコですね。一応、念のため・・・


2012年4月から9月のマダラとスケトウダラの汚染状況

月ごとの詳細なデータは以下のPDFファイルを確認してください。

201204-09マダラ_スケトウダラ汚染調査


マダラについては、茨城県沖から北海道沖までの広い範囲でセシウムが検出されています。

平均値でも1kgあたり20ベクレルから40ベクレルほどですので、ほとんどの魚にセシウムの影響が出ている事がわかります。

陸上の食材でもここまで検出率が高いものはないですよね。



関東から北海道までの比較的陸地に近いところの海底には相当量のセシウムが堆積していそうです。


このような事実から想像力を働かせる事が、今できる予防策となります。


ちなみにスケトウダラはマダラと比べると、検査件数が少なすぎますね。

福島沖では高い値がでてますが、それ以外ではそれほどでもありません。


また、今回のデータには入れていませんが、カレイやヒラメについてはマダラと同様の傾向がみられますので、注意が必要です。


さらに気に留めておきたい事





今回このマダラやスケトウダラなどの底魚が気になった理由がもう一つあります。

最初に「食欲の秋」と書きましたが、秋から冬へと季節が変わるとことでより一層美味しく感じる食べ物に「おでん」があります。

そうすると「すり身」や「加工品」についての心配がでてくるからです。

前出の「宝島11月号」には次の記述もありました。

海底付近を泳ぐ魚のなかには、タラやアブラガレイなど、すり身や加工用によく使われる魚が多い。「こうした魚はけん価で、最初から加工用と分かっているものは、宮城・岩手でも放射能検査をしていない場合も多い。加工食品になってからセシウム検査をするということはあり得ないので、こちらも安全とは言い切れない」(茨城県漁業幹部)カマボコやハンペンといった加工食品の「原材料」の産地を表示する義務はなく、消費者は商品を見るだけで「安全」を確認することはできない。

穀物と違い、鮮度が大きな商品価値でもある魚介類を、すべて残らず調査しようと思えば多額のコストがかかるため、全量検査は不可能だ。消費者が求める安全性との兼ね合いという漁業関係者のジレンマは当分続きそうだ。



さらにこれらの白身魚やすり身学校給食でも使われることはないでしょうか?

また、離乳食として使うことも多いのではないでしょうか?

汚染された魚が子ども達の口に入る事のないよう、関係者の方には一層の注意と努力を引き続きお願い致します。


漁業関係者の方も困っています。我々消費者も困っています。


なぜこんなことまでしなくてはならないのでしょうか?

なぜこのような事態に陥っているのでしょうか?




そのことだけは忘れないようにしましょう!

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