【アルファ線】ウランと白血病の関係は?

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【アルファ線】ウランと白血病の関係は?どうも!Marcoです。
2012年4月1日から日本国内を流通する食品に対して「新基準値」というものが適用されました。

産経新聞より転載



そしてこの基準値はなぜかセシウムのみの値を対象に決められています。
今回の福島原発で放出された核種は他にもたくさんあるはずなのですが、その事にはあまり触れられません。

この新基準値以前の悪名高い暫定基準値の時は、セシウム以外の核種についての基準値があったことを覚えているでしょうか?

2012年4月1日以前の暫定基準値



そう、ウラン・プルトニウム・アメリシウムなどのアルファ線核種についての基準値が書いてあったのですね。

これが新基準値では外出しの表記はなくなり、すべての核種をふくめての基準値ということになっているようです。

まあ、そこまで気にする人があまりいないからなのか、意図的にこれらの核種から眼をそらせたいのかは分かりませんが、少なくともこれらの核種の名前をテレビから効く事はほとんどありませんね。


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アルファ線核種の脅威


このウランやプルトニウムといったアルファ線を放出する核種はどのようなものなのか?

よく放射線の説明をしている本や雑誌には、「アルファ線は紙一枚で止める事ができる」という事が書いてあります。

逆にセシウムが放出するガンマ線は「透過力が大きく、厚さ数センチの鉛の板でやっと止めることが出来る」と言う比較が書いてあり、この表現だとガンマ線の方が怖いというイメージを持ってしまう人も多いでしょう。

では、あまり話題に上がる事のないアルファ線とはどのような存在なのでしょうか?
ちょっと整理してみました。



放射性物質は物質として不安定な状態から安定した状態になろうとして崩壊を繰り返します。その崩壊するときに放射線を放出するわけですが、その放射線の種類に細胞に影響を与える「イオン化」した放射線を出す核種があるということです。その代表的ものにエックス線があり、身近には病院のレントゲン撮影があります。

先日体調を崩し病院に行ってきましたが、待合室で座った椅子の正面がちょうどレントゲン室でした。そこには「放射線管理区域 指示があるまで入室してはいけません」と書かれていました。

つまりエックス線は人体になんらかの反応をもたらすため、きちんと管理されているということです。その部屋は使用する度に鍵の開け閉めが必要なほど、厳重に管理されています。

そして2枚目のスライド



電磁放射線としてのエックス線やガンマ線は透過力はすごいが、人体への影響という事では「外部被ばく」が問題となってくるようです。

外部被ばくと言う意味では原子炉が外気とつながってしまった事故現場は大変な状況なのでしょうが、現在の生活環境でのいわゆる低線量の状況では「ただちに」影響のでるレベルではないようです。

なので問題となってくるのは粒子線として存在するベータ線とアルファ線です。これらが微量でも体内に取込まれることでじわじわと人体に何らかの影響を与えることが問題ということになります。

次、3枚目のスライド。



アルファ線は空気中ではほとんど飛ばないそうなので、外部被ばくとしては線源に近づかなければまったく影響はないわけです。

しかし一旦人体内に取込まれると、人体組織との距離はゼロになることから、その周囲の細胞が影響を受けることになります。その時の影響力がアルファ線は桁違いに強い。周囲の細胞を高密度で切断するために修復が追いつかない、または修復しても元通りにはならない場合があるそうです。

それが次のスライド。



たくさんの分子切断がおきればその分、修復する際にエラーが起きる確率が増えるのはなんとなく想像がつくと思います。

自分の細胞の自己修復能力を信じたいところですが、これまで経験したことのないアルファ線による分子切断に対して、果たしてどこまで頑張って修復できるのか?自信満々に「俺の修復機能は完璧!」などと言える人は少ないのではないでしょうか。


このようにアルファ線が人体に取込まれた際の影響について、あまり話題にあがることがないのですが、その威力はセシウムやストロンチウムの発するベータ線以上に強力ということです。


セシウムだけ見てればいいの?


なんで今頃になってアルファ線の話を書き出したのかという事になりますが、日々考えていることにどうしても違和感があるからなのです。


厚生労働省の食品検査データは毎日メールがくるのでチェックしています。そして各地の民間測定所の検査データも時間のある限りチェックしています。そして思うのは、

「意外に食品からは検出されてないじゃん」

ということです。

チェルノブイリの本を読んでいると事故後数年たっても数百〜数千ベクレルを超える作物があったというような記述を目にしますが、今の日本の検査データからはそこまで汚染されたものは少ないと感じています。

まあ、魚介類はそれなりに汚染が進んでいる印象がありますが、陸上の農畜産物に関しては予想より汚染が抑えられていると感じています。錯覚かもしれませんが・・・



しかし放出された放射性物質の量と、食品と同じように各地で測定されている土壌の汚染状況と合わせて見たときに僕の中に違和感が生まれるのです。

「土壌の汚染と農畜産物の汚染にギャップがある」


このまま健康被害がでることがなく落ち着いて行ってくれればいいのですが、レベル7の放射能拡散事故が起こり、土壌と海洋の汚染は過去に例をみないほど汚染されてしまっているという事実をみれば、そんなに甘くはないと思い直さないといけないのでしょうね。まだまだ気を抜くには早すぎる。



これだけの事故なのだから「健康被害は確実に起きる」という前提で物事を考えたとき、あと何を想定しなくてはいけないのか?

セシウムだけを見ているときに感じる汚染状況に対しての「違和感」がなぜ生まれるのか?

過去に世界各地で起きた放射性物質拡散による事例から何か分かることがないのか?

何か見落としている事はないのか?

こんな視点で考えていて目に止まったのは、「ウランが危険」の見出しでした。最近刊行されたクリス・バズビー著『封印された「放射能」の恐怖』の一節です。


ウランは広い範囲に拡散している?



ウラン自体はアルファ線を発する原子ですから、上述したような細胞への強力な影響を及ぼす危険な存在なわけです。

しかし、このウランにはそれ以外にも人体にダメージを与える性質が備わっているようです。

フクシマ事故のケースで最も危険なのは、ウラン微粒子を吸収することだと考えています。日本政府はウランを計測していないので、どれだけの量が出ているかはわかりませんが、私が測定した車のエアフィルターからは多量の濃縮ウランが見つかりました。それから考えると、ウランは日本の広域に拡散していると思われます。

クリス・バズビー著『封印された「放射能」の恐怖』より引用



原発の燃料はみなさんご存知の通り「ウラン」なのですから、その原子炉が爆発事故を起こせば、当然ウランも飛散することは自明の理ですね。

そして上のスライド1枚目をもう一度見て欲しいのですが、放射線の特質として、「原子番号の高いものほど、放射線を吸収する」と書いています。



ウランの原子番号は92。



自然に存在する元素の中では最も大きな原子番号をもった原子ということです。そしてこの放射線を吸収するということが内部被ばくの影響を増大させる可能性があるようです。

ウランが特に危険な理由は、それがDNAと結合するのはもちろんですが、自然放射線のアンテナのような働きをする性質があるからです。ウランの小さな粒子自体は放射線は出しますが崩壊するので、とても弱いものです。しかしこれ以外にも、放射線が生みだされる方法があるのです。それは、自然のガンマ線を吸収し、光電子に転換することで放射線を生みだすというもので、それにより生み出された放射線は「ファントム放射線」と呼ばれています。」

中略

ウランは、水という小さい原子番号の元素から成る物質よりも、二五万倍も多くガンマ線を吸収するのです。ガンマ線がウランに吸収されると、ウランは光電子を放ちますが、その光電子がベータ線です。ベータ線が周辺組織にダメージを与えます。ウランはDNAと結合しているので、このダメージは細胞の上だけではなく、DNA上でも起きます。つまり、体内にある物質が、外部被曝より大きなダメージを組織や細胞やDNAに引起こすのです。

クリス・バズビー著『封印された「放射能」の恐怖』より引用



なんだかよく分からなくなってきましたが、要はウランが体内に入り込む事で、自然放射線の影響を無害から有害にパワーアップさせるような働きをするようです。ウラン、恐るべし!

このファントム放射線はちょっと本題から外れるので、またそのうちに調べてみましょう。



このクリス・バズビーの本にはウランについての気になる記述が他にもあります。

東京都港区新橋のマンションに備え付けられたエアコンのフィルターを2012年6月に測定したところ、


セシウム134 : 41,900Bq/kg

セシウム137 : 68,000Bq/kg

セシウム合計 : 109,900Bq/kg 


という高濃度の値が測定されたというのです。さらにこのフィルターには、


ウラン238 : 3,020Bq/kg

ウラン235 : 204Bq/kg(自然状態の120倍)

鉛210 : 7,500Bq/kg

この中に含まれるアルファ線 : 6,000Bq/kg



これだけのものが測定されたということです。日本国内ではセシウム以外はほとんど測定したという話を聞いたことがないので比較のしようもないのですが、こうしたデータがあるということを意識した方がよいのだと思います。なにせ国や原子力ムラからの情報は、必ず「嘘」が含まれていると言う事を経験として学んだのだから。


影響は白血病から?


そしてこの「ウラン」や「アルファ線」というキーワードに紐づいて出てくるのが「白血病」というキーワードになります。

ここで注意したいのは、非常に大量のセシウム137が出たために、癌を発症する以前に、心筋梗塞で亡くなる人も出てくるということです。

また、早期に白血病を発症するケースも出てくると思います。広島原爆投下直後に被曝研究をし、1953年、世界で初めて原爆による健康被害の実態をウィーンの国際医師会議で発表した病理学者の草野信男氏によれば、投下後の最初の年に白血病の症例が増加し始めたということです。最初の白血病の症例は、投下の三ヶ月後に見つかっていました。現行のリスクモデルは、癌や白血病は発症までに五年以上かかるとしているし、七年かかるという人もいますが、早期に発症する人も中にはいるのです。被曝直後に、白血病やリンパ腫が進行することもあります。

クリス・バズビー著『封印された「放射能」の恐怖』より引用



ここでバズビー氏は白血病が早期に出てくる可能性を示唆しています。

原発事故の影響として恐れられている疾病としては「小児甲状腺がん」がその筆頭であり、福島県や関東東北の子ども達、早々と避難した方の子ども達が甲状腺の検査が始めています。しかし白血病についてはまだそれほど検査が進んでいないようです。しかしこの指摘からすると甲状腺の異常よりも早く白血球に汚染の実態が映し出されるかもしれません。


さらにウランと白血病の関係は、もう一つの隠された核惨事である「湾岸戦争」に見ることができます。


アメリカ軍は1991年の第一次湾岸戦争で320トンもの劣化ウラン弾を使用し、さらに2003年の第二次湾岸戦争(イラク攻撃)でも、1000トンの劣化ウラン弾を使い続けました。

その結果、攻撃を受けた旧ユーゴスラビアやイラクでは白血病が多発、また先天障害をもった子どもがたくさん生まれているそうです。

そしてこれらの攻撃を行なった側のアメリカ兵が帰還後に生んだ子ども達にも先天障害が起きているそうです。

つまりこれは劣化ウラン弾使用後、空中を漂う「ウラン」を吸い込むことによって起きた「内部被ばく」の影響ではないのかと言われています。しかし加害者側はそのことを認めることはありません。

アメリカ政府と日本政府は「劣化」ウラン弾を通常兵器と称し、それによって攻撃を受けた地域での発がんや先天障害の多発との関連を否定しています。彼らは「劣化」ウラン弾の放射線であるアルファ線は紙一枚通さないから安全だという宣伝を繰り返しています。しかしその主張は、「劣化」ウランの微粒子が身体の中に入り込み周囲の細胞を被曝させる内部被曝の事実をまったく無視したものなのです。

松井英介著 『見えない恐怖』より引用



やはりこの劣化ウラン弾の痕跡でも白血病は他の疾患より早く顔を出すということがデータに裏付けられているようです。

次の表は「バスラの出生児における悪性疾病の発生数」というデータです。白血病が他の疾患よりも早く、しかもより大きく影響していることが分かります。



では、劣化ウランはどのように体内に入り込んでくるのか?

(劣化ウラン弾は)戦車の装甲を打ち砕いたときなどに摂氏4000〜5000度という高熱で爆発的に燃えて小さな粒となり、場合によってはナノメートルの小ささにまでなります。それが主に肺から取り込まれて、全身の各臓器に行きます。粒の小さなものは、胎盤のバリアを超えて胎児にいたることろが非常に問題です。

中略

細気管支や肺胞に沈着した「劣化」ウランの微粒子は、そこでアルファ線を出し続け、肺がんを引起こします。また食細胞に貪食され、肺から血液やリンパ流に乗って全身に運ばれます。造血臓器である骨髄に沈着した「劣化」ウラン粒子は、周囲の細胞に障害を与え続け、白血病の原因となります。胎盤にいたった粒子は胎児のDNAを傷つけ、先天障害を引起こします。

松井英介著 『見えない恐怖』より引用

劣化ウラン弾による汚染は摂氏4000〜5000度という爆発時の高温でナノメートルといった小さな粒子になることで体内に取り込まれやすくなったということなのですが、福島原発の爆発はどうだったのでしょうか?

福島第一原発の核燃料の一部は4年前のもので、燃料ペレットはウランと核分裂生成物で構成されています。これらの燃料が全電源喪失により冷やされなくなり溶け出し、圧力容器底にメルトダウンを起こしました。そのときに燃料温度は3000度〜4000度あったと言われています。つまりウラン微粒子はナノメートルまで細分化して飛び散ったと思われます。

そしてこの「ナノ」という単位が今回の汚染の次のキーワードとなるようです。



戦争による汚染と人体・動物のナノ病理学

体外に除去されないナノ粒子

マイクロあるいはナノサイズの粉塵の動態について研究しています。そのような微細な粒子は、環境、人体、動物の体内でどのような振る舞いをするのでしょうか。粒子は、サイズが小さければ小さいほど、ガスと同じような動きをするのです。

粉塵は、空気中を漂い、ガスのように吸入され、より小さな粒子は肺の奥深く、気管支から肺胞まで入り込みます。そして肺胞から、60秒以内に血液中へ移行します。このような動態については、すでに2003年、科学雑誌Circulationで報告がなされています。60秒以内に、これらの粒子が全身のあらゆる臓器や組織に分布し、それらの粒子を排泄することができなくなってしまうのです。これらの粒子は、もともと生物が生体内で利用できるよう物質ではないために、排泄機構も存在せず、尿や汗などの通常の排泄経路で体外へと取り除かれることはないのです。

これらの粒子はまた、リンパ系の循環にも入り込みます。また、植物などもこれらの物質を取り込み、濃縮するので、例えば、野菜のような作物を動物や人間が摂取することによって、消化管から血液中へと吸収されます。これは肺から血液中に、これらの粒子が吸収されるのと同じメカニズムによります。

中略

核内には、ご存知のようにDNAがあります。このように核内に粒子が見つかったということは、粒子が物理的にも科学的にもDNAに影響を及ぼしうることを示しています。

その他、私たちは精液中にもナノ粒子を確認しました。このような状況は、帰還兵でより頻繁に観察されています。このような粒子は、いくつかの病的な状況の原因になります。ひとつには、不妊症になることが考えられます。これらの粒子は、母親から胎児へと、胎盤の血液循環を通して移行し、胎児の先天障害を引起こすかもしれません。

ステファノ・モンタナーリ(Stefano Montanari)

NO DU ヒロシマ・プロジェクト/ICBUW編 ウラン兵器なき世界を目指して より引用



確たる証拠はないのですが、僕が子ども達の生活環境に放置されている「再飛散するかもしれない土埃」について神経質になっているのは、このようなまだ解明されていない脅威が隠れているからなのだろうと、この記事をまとめていて頭の中が整理されてきました。

内部被ばくについての知見はまだ固まったものがありません。しかしウランやその他のアルファ線核種については無視を決め込んでいいものでもありません。政府からはまったく情報は出てこないし、これからもこの手の情報はでてくることはほとんどないでしょう。

今はアンテナを高くして情報を収集し、出来る限りの自己防衛をする期間ではないでしょうか。

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