【乳製品】原乳汚染のその先まで考えよう!

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【乳製品】原乳汚染のその先まで考えよう!早いものでいつのまにか夏休みに突入しましたね。学校給食がなくなり毎日のお昼ご飯に頭を悩ませるお母さん方も多いと思います。しかし給食がなくなる期間、なぜかホッとする人たちがいるという事が昨年以降の歪んだ日本の状況でもあります。

僕が2012年4月3日に書いた記事「僕が子供に牛乳を飲ませない7つの理由」は、いまだにちらほらとアクセスがあり、ツイートもされているようです。やはり放射性物質による食品の汚染を調べだすと、まずはこの牛乳の危険性にぶち当たることになります。

というのも、さきのチェルノブイリ原発事故で顕著に症状の表れた小児甲状腺がんなどの直接の原因になったといわれているのが、この牛乳からの内部被ばくだったと伝えられているからです。

では、学校給食で出されている牛乳にセシウムは入っているのでしょうか?




■給食牛乳の汚染状況



昨年度から今年度にかけて埼玉県の学校給食で使用される牛乳の多くは、埼玉県産の原乳を利用しているということですので、そのほとんどは川越クーラーステーションか熊谷クーラーステーションを経由していることになります。

熊谷クーラーステーションからは昨年7/22にセシウム計4.0Bq/kg、8/10にセシウム計0.5Bq/kgの2回だけ検出されています。しかし川越クーラーステーションからは毎回セシウムが検出されていました。

埼玉県HPのデータから作成(単位Bq/kg)



埼玉県各地の原乳を集めてきて混ぜ合わせてから測ると数ベクレルが検出されるという事は、汚染された乳牛が存在するということです。埼玉県内各地の土の汚染状況が徐々に分かってきていますが、その値からすれば当然エサとなる牧草が汚染されることになりますから、乳牛も当然汚染されることになりますね。

このグラフでは今年に入って3月頃からやっと検出限界値以下となりましたが、6/21にまた検出されるようになりました。この原因は僕の友人が埼玉県農林部に確認したところ「エサとなる牧草に県内産の牧草を解禁したため」だそうです。確かにセシウムが検出されたとしても基準値以下なのでなにも問題はないのですが、その結果として子ども達の健康に影響があるのかないのか、もし健康被害があった場合に誰が責任を取るのかはまったく分からないというのが今の状況です。

このような確実にセシウムが含まれている原乳は本来なら混ぜる前に測定して、汚染のもとを絶たなければならないところだと思いますが、なぜかそのような対応を取る事はありません。不思議です。


■牧草→牛→牛乳→人への食物連鎖



土壌が汚染されれば当然そこに根を生やす植物が汚染されます。そしてその草を食む動物が汚染される事になります。あとは食物連鎖のより上位に行くほど汚染が濃くなっていくのは、放射能汚染に限らず多くの化学物質や農薬などでもこれまでに問題となってきました。しかし放射性物質に関しては規制されるよりは、ゆるい基準のもとに拡散させているのではと勘ぐりたくなるような対応が続いているのです。

以下の図は、チェルノブイリ事故の際、欧州の中でも放射性降下物が比較的多く降下したというスウェーデンのデータとなります。 

スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか より引用

この図からは、仮定ですが、セシウム10,000Bq/㎡の土地に生えた牧草は3,300Bq/㎡の汚染となり、その牧草を食べて育った牛からは1,000Bq/Lの牛乳ができると書かれています。実際にチェルノブイリの災禍を経験した結果として書かれた資料からはこのような数字がでてきていますが、上記の埼玉県の汚染状況と比較するとものすごく違和感を感じてしまいます。

例えば埼玉県中央部に位置する我が家の庭(芝生)の汚染度はセシウム計で240Bq/kgでした。これを土地汚染(Bq/㎡)に換算すると15,600Bq/㎡となり、上図のセシウム10,000Bq/㎡の1.5倍となります。牧草は芝生の一種(イネ科)でしょうから、大体同じような汚染と想像できます。

さらに小麦粉の汚染でも触れましたが、イネやムギはセシウムの吸収率が他の植物と比べると一段高い事が分かります。このような事から埼玉県内で育てられている乳牛はその土地の牧草を食べていれば、セシウムが検出されない方がおかしいと言えるのではないでしょうか。

さらに言えば、ムギはセシウムよりもストロンチムをよく吸収するのではないかという疑いがかけられていますが、その肝心のストロンチウムは測定されていないのです。

福島第一原発からの放射性物質の漏出はいまだに続いています。そして関東東北の各県ではいまだに月間で数十Bq/㎡の定時降下物が観測されています。つまり牧草の汚染も継続中ということになります。


■乳製品への濃縮



ここまで原乳の汚染について見てきましたが、原乳が姿を変えるのは牛乳だけではありませんね。実に様々なものに姿を変えて我々の前に登場します。チーズやヨーグルトなどであれば何となく想像もつくと思うのですが、それ以外の加工品となるとなかなか見極めるのは厄介です。たとえば次のようなものです。

スキムミルクの利用法

スキムミルクは飲む以外にどのような料理に使えますか。

スキムミルクは牛乳から脂肪分を除いた脱脂乳を粉末状に乾燥させたもので、いろいろな料理に使うことができます。水分をほとんど含まないので、料理にそのまま振り入れて好みの濃さで使え、料理の味を薄めることもありません。
脂肪がほとんど含まれていないので低エネルギーで、たんぱく質やカルシウムなど牛乳に期待される栄養は多く摂れます。脂肪やエネルギーは控えたいが、たんぱく質やカルシウムはしっかり摂りたい人に最適な食品といえます。
スキムミルクは常温で保存できるうえ日もちするので、手軽で大変便利に使えます。

料理に利用するには
  • ホットケーキ、お好み焼き、クッキー、パン、うどんなど小麦粉に混ぜて使う。
  • ハンバーグ、肉だんご、魚のつみれなどに練り込む。
  • ポテトサラダ、コロッケ、きんとんなどに加える。
  • カレー、シチュー、グラタンなどの料理に振り入れる。
  • ピラフ、炒飯などに振りかける。
  • みそ汁、豚汁、スープなどの汁物に加える。
味にコクが出るとともに、カルシウムも補給できます。
また、1本ずつ使いきる個包装(16g約大さじ3)もあり便利です。

スキムミルクは、水に溶けやすいよう顆粒状にしてあります。ただし、溶けやすいということは同時に湿気も吸収しやすいので、次の点に気をつけましょう。
  • 乾燥した涼しい場所に保管する。
  • 冷蔵庫に出し入れすると結露がおこり、湿気を吸収し固まりやすくなるので、冷蔵庫には入れない。
  • 湯気のたっているところに袋のまま直接振り入れない。
  • はしっかり封をし、2週間くらいで使いきる。
一般社団法人 日本乳業協会のHPより引用

スキムミルクや乳清タンパクなどの粉状の乾燥物にしてしまえば、日持ちもするということですので、今は汚染されているとしても後から汚染されていないものと混ぜて使えば基準値を下回り無駄なく使うという事が可能な食材になります。「motainai!」の精神を大事にする日本人の美徳が逆手に取られるような事態が起きなければいいのですが、このような偽装もチェルノブイリ事故では実際に起きたという伝聞もあるようですので用心するに越した事はありません。



次の図もスウェーデンの知見によるものですが、乳製品に含まれるセシウムとストロンチムの加工段階ごとの濃度比となります。黄色のワクで囲ったチーズ、スキムミルク、乳清タンパク、バターミルク粉末などは10倍以上に濃縮されるようですので注意が必要です。


いかがでしたでしょうか?

小麦粉の汚染の実態が話題となっていますが、この夏はアイスクリームなどの汚染にも注意してみる必要があるかもしれませんね。なんとも面倒くさい世の中になってしまいました。





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コメント

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