我々は検査と治療をうける権利がある

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我々は検査と治療をうける権利があるチェルノブイリ事故当時は個人で放射線測定器を手に入れて測定したりすることは困難であり、また、まだインターネットなどがなく情報の入手経路が限られていたために、政府やその息のかかった組織からの情報を信じて行動せざるを得ない状況でした。

その意味ではまだ現在の日本の状況は救われているのかもしれませんが、それでも食品の検査状況などはまだまだお粗末な状況で、サンプリングによる各自治体の検査もバラバラであり、出荷されているのは全体の一割にも満たないのです。

食品の検査は検査機器が高額なこともあり、個人単位で購入・測定することは実質不可能であり、やはり自治体単位などできめ細かく測定する仕組みをもうけないことには、いわゆる風評被害も拡大する一方と思われます。

その意味では広河氏もいっている食品放射線検査所を各地で立ち上げていくことや、流通に乗せる段階でベクレルを表示させるかといったことがどうしても避けられないと思われます。



チェルノブイリでは三年間も広大な汚染範囲が秘密にされていた。強制避難地域の周辺での「自主的な避難」は二十五年後の今も続いている。

今後は国の責任のものに、人々の追跡調査ができるようにしなければならない。被曝した可能性が少しでもある人は、必要な医薬品と検査と専門医による治療をいつでも受ける権利があるはずだ。

さらにこれからは、何を食べればいいのかという問題が大きくなる。食品の放射線値はチェルノブイリでは長く秘密にされた。食品検査の結果を人々がある程度知るようになるのも三年以上後である。私の友人であるベラルーシの医師が、事故のあとレントゲンのフィルムの上に食べ物を置いたところ、エックス線を当てていないのに、フィルムは感光し、食べ物の繊維が映し出されていた。そうした物を人々は食べ続けていた。

日本では検査は役所任せである。しかもサンプリングは少なく、それが「風評被害」の原因にもなっている。だからドイツでチェルノブイリ事故直後に始まったような、市民食品放射線検査所を各都市に立ち上げることが必要だ。そこでは、何が危険で何が安全かを透明にして発表し、何を食べるかはその人の自由にすべきだ。

4月20日に日本でも母乳検査の結果が発表された。この報告で9人の検体中4人から放射性ヨウ素の検出が明らかにされた。今後はセシウムやストロンチウムが検出されることになるだろう。チェルノブイリ被災地のベラルーシでは、事故7年後に検査された96人の母乳すべてからセシウムやストロンチウムなどの放射性物質が検出された。日本でも、国や東電から独立した食品放射線検査所を早急に設置することが求められる。

現在マスメディアの解説者やキャスターが連発している「ただちに健康に影響ない」という言葉は、無責任極まりない。まずこれは成人の男性を基準にしていると思われるが、人間には個体差があり、免疫が強い人も弱い人もいる。レントゲンやCTスキャンを一回浴びるのと同じだと説明する学者たちは、妊婦はエックス線検査を受けないように、また幼児も必要な場合には範囲を限定して受けることを指導されていることを知らないわけではないだろう。幼児ほど放射能の影響が強いということは、チェルノブイリで立証されている。そして「だたちに」影響がでるのは「急性放射線障害」であり、放射能の本当の恐ろしさは主にがんの形で緩慢な死となって現れる。発病までには数年から数十年かかる。それなのに「ただちに影響がない」とはなんと「非科学的」な解説だろうか。

しかも放射能は免疫機能を攻撃するため、あらゆる病気の原因となる可能性があるのだ。被曝した人々は、すべての病気に対する医療支援を受ける権利がある。


広河隆一著 「暴走する原発」より




またこうして内部被ばくを防ぐ手だてを構築したとしても、すでに大量の放射性物質が東北・関東に飛び散っており、この5ヶ月で大なり小なりの被ばくをしてしまっていることは、千葉県や埼玉県の子供の尿からセシウムが検出された報道などから逃れられない事実なのです。

今後どのような健康被害に見舞われるか、今の段階では分からないことが多ですが、検査や治療の仕組みについてもしっかりと主張していかなければならないでしょう。

福島県の放射線防護アドバイザーの山下俊一氏はドイツ・シュピーゲル誌のインタビューでどのくらいの人が被験者になるのかとの質問に「200万人の福島県民全員です。科学界に記録を打ち立てる大規模な研究になります。」と嬉々として答えたという情報もあります。検査・治療ではなく研究としてデータを集められるなどもってのほかです。こういった理不尽なことが起きないように国民全員で監視していかなくてはいけません。

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