「低線量」と「低用量」への備えをしてますか?

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「低線量」と「低用量」への備えをしてますか?東京電力は2012年5月24日、福島第一原発事故で大気や海に放出された放射性物質の推計値を発表しました。その量は昨年保安院が発表していた量の1.8倍になる90万テラベクレル。でもまだチェルノブイリの1/5だそうです。

こんな報道が何年かおきに繰り返されるのでしょうか。東京電力が発表している数字ですから、額面通りに受け取る素直な日本人はすでに絶滅危惧種だと思いたいところですが、このような報道すら華麗にスルーしてお笑い芸人のスクープネタをトップニュースに持ってくるテレビ各社にはあきれるばかりですね。

さて、この天文学的な数字の放射性物質が我々の人体に与える影響がいかほどのものなのか。この一点が最重要課題なわけです。これほどの量が環境にバラまかれてもその影響は「低線量」だからと言って、気にしない人がほとんどですね。

この「低線量」や「閾値」についての考え方は本来であれば統一された基準があれば話は早いのですが、様々な説があるのだから混乱に拍車がかかるのです。

ですので、一度チェルノブイリ事故に関する書籍や研究論文、動画などを見た上で、自分はどの説を基準にこのAfter311の日本を生きていくのかを考えておくのがよいと思います。ちなみに僕は以下の通りの考えです。



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しかしこの「低線量」という言葉がイメージから「たいしたことない」と思ってしまうのですが、過去を紐解いてみると、ほんの十数年前によく聞いた「内分泌かく乱物質」いわゆる「環境ホルモン」についても健康へのリスク評価として化学物質の毒性概念を見直す必要があるということで、「低用量効果」という研究結果が解明されていたようです。


化学物質の「低用量効果」と放射線の「低線量効果」

従来、化学物質の投与量と反応(毒性効果)の関係は直線的と考えられ、量を少なくすれば毒性も減少し、ある量より少なくなると毒性はなくなる(無作用量)と考えられていた。この量を「閾値」として、この10分の1もしくは100分の1の量をその物質の安全値と定めるようになっていた。ところが、この「安全値」よりもさらに数桁低い量で毒性が発揮され、ひとつのピークを表すという現象が実験で示されたのである。低用量で毒性効果が現れることから「低用量効果」と呼び、その効果の表れ方を示す曲線が低用量域でアルファベットのUの字を逆にしたような形になることから、「逆U字型現象」とも言われた。化学業界の側に立つ科学者との間で真偽をめぐる猛烈な論争が続いたが、2000年末には、アメリカ国立環境健康科学研究所で開催された国際的な会合において、ある種の化学物質では確かにこうした現象が現れることが確認されたのである。

奇しくもその「低用量効果」の描く曲線は、ロシアの放射線生物学者で、現在はロシア科学アカデミー放射線生物学化学評議会に議長を務めるエレーナ・ブルラコーワ教授が、低線量放射線の特異な影響の出方として説明した「逆U字型の低線量効果」と同じであった。放射線でも非常に低い線量域で一旦反応のピークを示し、その後効果が減少したのち、ある領域を超えると再び反応が増加するという、非単調な線量と反応(効果)の曲線であった。

引用:放射能汚染が未来世代に及ぼすもの 綿貫礼子 吉田由布子 二神淑子 リュドミラ・サァキャン

現在の日本の放射線に対する考え方は、人類がDNAの存在に気付く前に作られたICRPの知見に基づく、古い科学の上になりたっているという事実を考える必要があるようです。これからの時代を生きていくには、最新の科学や知見を仕入れて、今起きていることに対して、どのような予防ができるのかを考えていかなければ行けません。

さらに、今までは化学物質に対しての防御、予防であったのか、これからは放射線への対応が追加され、複合被曝に対しての防御・予防を考えなくてはならないのです。

なんとも大変な時代になってしまいました。



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