【土壌汚染調査】北本総合公園セシウム230Bq/kgの値を考える

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【土壌汚染調査】北本総合公園セシウム230Bq/kgの値を考える久しぶりに北本市の放射線対策の土壌測定結果をのぞいたら、ひっそりと最新データがアップされていました。
採取日付は3月29日となっています。最高値は総合公園の230Bq/kg。



僕は現在、市議会議員を通じて市内の土壌調査を詳細に行うように要望をだしていますが、前後して学校と公園などの測定を行ったようです。

おおむね予想通り(予想というより願望)100Bq/kg以下の場所が多いようですが、100を大きく超え200以上の場所も数カ所あります。

この予想の倍以上の数字というのはちょっと驚きです。
しかも行政は何の危機感もなく問題ありませんという姿勢はそのままなのですからこのギャップはどうすればいいのでしょうか。

果たして原発事故前の土壌汚染はどのくらいだったのでしょうか?情報が混沌とした場合、初心に帰れということで、事故前の数値を確認しておきます。

100Bq/kg : IAEA(国際原子力機関)の基準に基づき特別な管理下に置かれ、低レベル廃棄物として処分場に封じ込めてきた。

事故前の平均土壌汚染 : 新宿区百人町の過去五年 ヨウ素131・セシウム134 ND(不検出)セシウム137 2.00〜3.67Bq

それを踏まえながら数値を見ていきます。


北本市のホームページより転載



北本市ホームページより転載



ページ下の参考のところには、

「5,000Bq/kgを大幅に下回っております。」


と誇らしげに書いてありますが、これって稲の作付け可能なセシウムの上限値の値を言っていて、子供の遊ぶ学校や公園の基準でもなんでもないんですよね。
しかし、そんな揚げ足をとることより、この値をどう評価するかです。

なぜかホームページ上では昨年8月に測ったデータが消されてしまっていますが、Googleで検索したら報道発表の資料が出てきました。

北本市のホームページより転載



この値と比較すると、

栄保育所の砂場の砂 76 → 32


深井保育所の砂場の砂 41 → 23


東小学校の校庭の土壌 101 → 89


北本中学校の校庭の土壌 117 → 90


子供公園の土壌 不検出 → 174


北本総合公園の土壌 109 → 230


北本市の2大公園で前回測定と比較して数値が大きく上昇しています。子供公園などは不検出がいきなり174Bq/kgです。

チェルノブイリの土壌汚染データはkgでなく平方メートルで出ているため、一般的に言われている65をかけて換算してみます。

すると1万4950Bq/平方メートルとなります。

ちなみにベラルーシのゾーンと呼ばれる場所の基準は以下の通りです。

・移住義務(第一次移住)ゾーン:148万ベクレル/m2(40キュリー/km2)以上

・移住(第二次移住)ゾーン:55万5000~148万ベクレル/m2(15~40キュリー/km2)

・移住権利ゾーン:18万5000~55万5000ベクレル/m2(5~15キュリー/km2)

・定期的放射能管理ゾーン:3万7000~18万5000ベクレル/m2(1~5キュリー/km2)

よかったですねぇ。
定期的放射能管理ゾーンの基準からは外れています。

しかし、この値で喜んでいられるかというとチェルノブイリの教訓からは、そう甘くはない現実が見えてきます。
以前土壌汚染を調べているときに、このような報告に目が止まりました。

「チェルノブイリ事故が住民にと環境に与えた結果」

著者はロシア科学アカデミー会員ヤブロフ博士と白ロシア放射線安全研究所の2名のネステレンコ博士。
そういえば以前このブログでも動画の紹介をしたことがあります。こちらからその動画がみられます。
また、この報告を取り上げたこちらのブログ ★阿修羅♪ から次の言葉を引用させてもらいました。

※2012/09/04追記 
以下のグレー字の引用は正しい情報ではないとのご指摘を頂きました。
参考にされた方にはお詫び致します。

ヤブロコフらによると、安全域だと考える土壌汚染レベルは、セシウム137の汚染レベルが0.1キュリー/km2つまり、約3700Bq/m2までである。―表10.2,10.10,10.18で「安全な」対照群として0.1キュリー未満の汚染エリアが設定されている。また、来日した医師スモルニコワ・バレンチナ先生は次のように述べている―「子供は20Bq/kgの土壌汚染だとまだ安全。子供は50Bq/kgから危険がはじまる。大人は200Bq/kgから危険です。」。要するに、0.1キュリーまでが安全域だというのは、チェルノブイリを経験したロシア人による共通見解であるが、このことはしっかり認識されていない。ジャーナリストの木下さんも同様の結論に達している(注3)。かくして、避難基準が明確になる。つまり、『セシウム137による土壌汚染レベルが、0歳-6歳なら20ベクレル/kgまで、小学生・中学生なら50ベクレル/kgまで。大人なら100ベクレル/kgまで、が安全域だと結論できる。』この基準を超えるようなところならば、移住した方が安全だと言える。しかし、首都圏(関東)土壌調査結果(注4)を見ると、50ベクレル未満のエリアはほとんど存在しない。他方、西日本の土壌調査結果(同注4)を見ると、20ベクレル/kg未満のところが全てだ。つまり、西日本の土壌は、乳幼児が地べたをハイハイしても安全である。

いかがでしょうか?

以前学校の1マイクロシーベルト越えの騒動の時に、市の担当者には「土壌汚染をもっとしっかり測るべきだ。どうせ8月に測った値は校庭の真ん中と同じで数値がでそうにない所を測ったんじゃないですか?」と言葉を投げた時、担当者は頭を掻いて苦笑いをしていました。

行政は事の深刻さを露ほども感じていません。

ちなみにこの200Bq/kgの土壌でお米を作った場合、お米の移行係数は0.1ということですから、20Bq/kgの北本産のお米ができるということになりますが、どの程度測定されているのでしょうか。

埼玉県内の農作物は検査検体数も少ないですが、検出限界値も20Bq以下は不検出なので、まったく検査のあみにはかからない状況です。
その辺ももう少し調べないといけない状況ですね。

しかし、今回このデータを見てぼくが「やばいなぁ・・・」と思ったのは、関東でも比較的汚染の少ないと言われている埼玉県の中央部で空間線量が0.06〜0.09μSv/h程度のところでこのような土壌汚染だということです。

僕は昨年7月からガイガーカウンターを24時間携帯しています。
12月からはシンチレーション式カウンターとなり、よりリアルタイムに空間線量が測定できるようになり、埼玉県、東京都、千葉県、群馬県、神奈川県をこの目で確かめてきました。

この中では空間線量で言えば埼玉県中央部、東京都中央部、群馬県南部がだいたい同程度、0.05〜0.09μSv/h。川崎、横浜、東京都23区の東側から千葉県東葛飾地区は0.10から0.60μSv/h。というのが僕が実測した事実です。

埼玉県北本市



この値から想像する関東地方の土壌汚染の深刻さは、なんと表現していいか分からないですが、もっとこの情報をみんなが知らないと数年後に大変なことが起こるのではと不安が増してきます。

あまり煽るつもりはないですが僕はこの200Bq越えの数値をそのように捉えています。

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コメント

  1. […] 【堆肥とか腐葉土とか】瓦礫拡散以上に注意をするべきでは? 【堆肥とか腐葉土とか】瓦礫拡散以上に注意をするべきでは?まずこの写真を見てください。 日比谷公園の落ち葉 0.2マイクロシーベルト前後 東京のど真ん中、日比谷公園の裏手に積み上げられた落ち葉です。周辺の空間線量は0.09μSv/h。しかしこの落ち葉の山に近づけると0.15〜0.25前後の値となります。明らかにセシウムを含む落ち葉と思われます。 関東各地の公園にはこのような落ち葉の集積場があり、堆肥として使えるようになったらまた植物を育てるために使われるのでしょうか。 ここ最近の話題として、空間線量計でシーベルト単位で測っているのはあくまでも暫定対応としてその土地の放射線による環境影響を大雑把に把握しているだけであり、本当にその土地(その場所)がどの程度汚染されているのかは、土や落ち葉をベクレルで測ってみないと分からないという事です。 このブログでも以前こちらの記事でお伝えしてきたように関東各地の土壌汚染は思ったよりも深刻だと思われます。また内部被ばくを考える市民研究会の5月例会で実際に測定させてもらいましたが、5000Bq/kgを超える落ち葉はシンチレーション式の測定器ではまったく反応しませんでした。つまり空間線量で測れるぐらいの場所の線量はとんでもないベクレル量という事なのです。 放射線のことをまったく気にした事がなかった僕ですが、色々と経験が積み重なることで理解が深まり、それにより現在の状況を客観的に見て、「なんだ大丈夫じゃん」ということになればよかったのですが、現実は調べれば調べるほど、経験が積み重なるほどに悩みが増えていきます。きっとネットを見ずにテレビを見る生活に戻れば悩み事は解決するのかもしれません。 さて、このような状況で今後起きてくる心配事は「肥料」の全国配布でしょう。瓦礫の焼却に目を奪われている隙に汚染肥料は確実に全国に拡散されようとしています。農林水産省によると肥料の暫定許容量は400Bq/kg。この値が畑にまかれることになるとセシウム137は1000分の1になるのに300年かかる訳ですから、この先ずっとセシウムを含んだ農作物が出来上がる事になるのです。 さらに、食品ですらほどんど測る事ができないくらいの測定器しかないのに、肥料まで測って出荷するとは到底思えません。つまりほとんどノーチェックの肥料が市場に出回る事になるのではないでしょうか。この不安が危惧に終わればいいのですが。   […]

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