僕が子供に牛乳を飲ませない7つの理由

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僕が子供に牛乳を飲ませない7つの理由どうも!Marcoです。
もうすぐ新学期です。ピカピカの1年生が学校に行くのをワクワクドキドキと見送る季節となりますが、小学校に送り出すことで給食の汚染を心配している方も多いのではないでしょうか。昨日書いた 

【給食】献立配慮と測定方法の改善を要望しました!
食品に含まれる放射性セシウムについて4月1日から新基準が適用されることになりました。今までよりは少しましになりますが、今後どのような経過をた...
の記事のように、市に対して給食についての要望を昨年から何度も出しているのですが、なかなか安全なのかどうなのか判断するのが難しい状況が続いています。


そうした中、我が家では昨年の事故後から子供には牛乳を飲ませていません。(正確には大阿蘇牛乳(熊本産)はたまに飲ませてます)もちろん学校給食の牛乳もです。

緊急対応として同様の措置をとった親も多いと思うのですが、クラスでも給食の牛乳を飲まない子が少数の場合、「飲ませません」と宣言することのハードルがものすごく高い場合があるようで、何となく心配と思いながらも周囲に合わせて、この1年を過ごしてきてしまった方もいるのではないでしょうか。

なぜ我が家は牛乳を飲ませないのか?その理由を整理してみました。

理由その1
チェルノブイリ事故の時の晩発性疾患の主原因が牛乳からだったという知識があったから

理由その2
日本の検査体制が不明だから

理由その3
メーカーや日本牛乳協会が情報公開に後ろ向きな姿勢だから

理由その4
クーラーステーションの検査結果や民間の市販品の検査結果から、たえず数ベクレルが検出されているから

理由その5
東日本は牛のエサとなる牧草が汚染されてしまったから

理由その6
比較としてちゃんと検査している牛肉からはセシウムが検出されているから

理由その7
セシウムしか測っていないから


ひとつずつ、その理由を見ていきましょう。

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その1.チェルノブイリ事故の時の晩発性疾患の主原因が牛乳からだったという知識があったから

2007年の東京電力柏崎刈羽原発が新潟県中越地震の時に火災事故を起こしました。あの時がきっかけで当時、広河隆一さんの書いた「チェルノブイリの真実」という本を読んだのですが、その時にチェルノブイリでは牛乳が原因で甲状腺がんなどの子供たちの病気が広まったという微かな記憶がありました。

改めて本を読み返してみました。

私は高濃度汚染地であるウクライナのフリスチノフカ村に行った時、村民が次のように言ったのを覚えている。

「ここでとれるものはすべて、ジャガイモだろうがトマトだろうが、食べたら駄目なんだ。安全なほかの土地でとれたものを買わなきゃならないんだ。

牛乳が大問題なんだ。ここでとれた牛乳は、1リットルあたり8コペイカで国家に買い上げてもらっているが、俺たちがそれを飲むことは禁じられていて、店から安全なものを1リットルあたり34コペイカで買わなきゃならないんだ。農民が牛乳を買うなんて、こんなみっともない話があるかね」

また、次のような話も書いてありました。

 私が94年にホイニキ市のチーズ工場に行った時、そこでのチーズ生産は事故直後から中止されていたが、ミルクとバターとヨーグルトの生産は続いていた。

工場についたミルクのタンク車は、まずガンマ線の放射線検知器で検査され、基準値以下のものだけが、製造工程に回される。このときすでにヨウ素の脅威は去って、セシウム137が警戒されていた。ここではバターがセシウム137で25ベクレル以下、牛乳は37ベクレル以下に抑えていると聞いた。私は検査技師の女性に、これだけ検査したら安全ですか、と尋ねたが、彼女は「いえ、危険です。ストロンチウムとプルトニウムは検査していないからです。」と答えた。

広河隆一著「チェルノブイリの真実」より引用

まるで今の日本の状況を見るようですが、事故から数年たってからでもこのような会話が行われていた結果、汚染された各国政府が認めないような身体の不調が次々とヨーロッパの人たちに現れることとなりました。

高木仁三郎 渡辺美紀子共著の「食卓にあがった放射能」には当時のソ連の制限値を超えた食品の比率(%)という表がありましたので引用しておきます。牛乳がいかに放射性物質に汚染されやすい食材かを表しています。


その2.日本の検査体制が不明だから

 事故から1年が経過してやっと暫定規制値がより厳しくなったのですが(牛乳は200Bq→50Bq)、果たして牛乳がどの程度検査されているのかよくわからないのです。2012年1月18日の東京新聞の記事によると牛乳に対する行政の検査頻度は2週間に1回程度だったようです。さらにこの検査方法というのが、牧場から出荷されるものを測るのではなく、クーラーステーションと呼ばれる集荷場に集められたもの測っているというのです。つまりこのクーラーステーションで、汚染された牛乳と汚染されてない牛乳が混ぜられて、結果として検出されないということが起こりえる状況ということです。



東京新聞1月18日朝刊より引用


この話にも共通するのですが、今回の原発事故後の対応は何につけても「混ぜれば大丈夫」という、信じられないことがまかり通っているのです。これは汚染水の海への流出もそうだし、瓦礫の焼却にしてもそうだし、子供が食べる食品までこの希釈政策が取られているのです。このことについてはドイツ放射線防護協会からも以下のような声明が出ています。


福島の原子炉災害の後も放射線防護の原則を無視することは許されない

Dr.セバスチャン・プフルークバイル

放射線防護における国際的な合意では、特定の措置を取らないで済ませたいがために、あらゆる種類の汚染された食品やゴミを、汚染されていないものと混ぜることによって特定の放射線量を減らし「危険ではない」ものにすることを禁止しています。日本の官庁は現時点において、食品の分野、また地震と津波の被災地から出た瓦礫の分野で、この希釈禁止に違反しています。ドイツ放射線防護協会は、この「希釈政策」を停止するよう、緊急に勧告します。さもなければ、日本のすべての住民が、忍び足で迫ってくる汚染という方式で、第二のフクシマにさらされることになるでしょう。これによって、明確な区間的境界を定め、安全に設置され、よく監視された廃棄物置き場を利用するより、防護はさらに難しくなります。「混ぜて薄めた」食品についてもそれは同じことが言えます。現在のように汚染された物質や食品を取り扱っていくと、住民の健康への害をより拡大することになります。

内部被曝からいのちを守る 市民と科学者の内部被曝問題研究会編より引用


その3.メーカーや日本牛乳協会が情報公開に後ろ向きな姿勢だから

多くの食品メーカーが独自検査を行い、それぞれの取り扱う商品の安全性をアピールしようとする方向性に逆行して、牛乳業界はかたくなに測らない公開しないという態度を取っていました。多くの父母の声をなかなか聞かない業界の姿勢にかえって怪しさを感じていたのは僕だけではないと思います。以下の新聞記事の中にある「業界は放射能汚染への不安を抱く母親らの基準値の方が、はるかに厳しいことに、戸惑っている」という一節に消費者との間の意識の差が如実に現れています。



東京新聞より引用



その4.クーラーステーションの検査結果や民間の市販品の検査結果から、たえず数ベクレルが検出されているから

昨年9月に校長先生から「まだ牛乳は飲ませないのですか?もう出てませんよ」と言われました。「いや、出てますけど・・・」という会話をした記憶があります。世間的には牛乳からセシウムは検出されていないことになっているようです。ほんの少ししかデータのない厚生労働省の検査結果でも数ベクレルは出ているし、よく調査してくれている新潟県の調査結果からもやはりそれなりの数値で検出されています。牛乳は摂取する量が多いだけにたとえ数十ベクレルといえども安全とは言えないというスタンスです。

新潟県の調査結果の抜粋

2011/07/09 宮城県 食品 畜産物 原乳、牛乳 牛乳 Bq/kg セシウム合計 13.5
2011/08/06 宮城県 食品 畜産物 原乳、牛乳 牛乳 Bq/kg セシウム合計 23
2011/09/12 宮城県 食品 畜産物 原乳、牛乳 牛乳 Bq/kg セシウム合計 9.2
2011/09/28 宮城県 食品 畜産物 原乳、牛乳 牛乳 Bq/kg セシウム合計 19.1
2011/10/15 宮城県 食品 畜産物 原乳、牛乳 牛乳 Bq/kg セシウム合計 22.3
2011/10/18 福島県 食品 畜産物 原乳、牛乳 牛乳 Bq/kg セシウム合計 12.3
2011/11/15 宮城県 食品 畜産物 原乳、牛乳 牛乳 Bq/kg セシウム合計 17
2011/12/19 宮城県 食品 畜産物 原乳、牛乳 牛乳 Bq/kg セシウム合計 15
2012/01/10 宮城県 食品 畜産物 原乳、牛乳 牛乳 Bq/kg セシウム合計 6


その5.東日本は牛のエサとなる牧草が汚染されてしまったから

これが一番決定的な理由となるのかもしれません。牧草が汚染されたということはその土壌が汚染されたということ。今、福島をはじめとする汚染されてしまった地域では除染をやっていますが、チェルノブイリの教訓からは除染は無駄と言われています。特に森や牧草地などの土壌に沈着したセシウムはかなり厄介な存在ということが分かっています。つまりこの土壌がやられてしまったということが農畜産業に決定的なダメージを与えてしまったと思っています。以下のマップから分かるように、セシウム137が東日本の広い地域に分布し、そこで育つ草を食べる牛からは当然セシウムが濃縮されて出てくるはずです。

名古屋大学などの国際研究チーム セシウム137の土壌沈着シミュレーション



長くなりましたが、あと二つ理由が残っています。

その6.比較として、ちゃんと検査している牛肉からはセシウムが検出されているから

様々な食品が等しく検査されていると思ったら大間違いで、ほどんどの検査は牛肉の検査に当てられているそうです。なので牛肉の汚染状況というのはわりと正しく反映されているのではないのかと思うのです。

農林水産省 食肉の放射性物質の検査結果について より引用



この結果と比較するとやはり牛乳から検出される割合が少ないと思ってしまいます。

その7.セシウムしか測っていないから

これはすべての食品に言えますね。「測るのが難しい」「時間がかかる」とベータ線核種やアルファ線核種はまったく情報として出てきません。出てきたとしてもなんだかんだ理由を後からつけられてうやむやにされてしまっています。前出のドイツ放射線防御協会によると今回の事故のケースでは、

セシウム137:セシウム134:ストロンチウム90:プルトニウム239の割合は

100:100:50:0.5

と言っています。
つまり、セシウム137がある所には半分の量のストロンチウム90が、またその200分の1のプルトニウム239が存在するということです。
ない訳ではなく、測っていないだけです。
これらの核種はたとえ微量でも内部被曝として体内に入ったときの影響は甚大であり、可能な限り取り込まないようにしなければいけない存在なのです。


以上、七つの理由から我が家は4月からの新学期も給食の牛乳は飲ませません。学校にも了解を取っています。

もし新入生としてこの4月から小学校に入学されるお子さんがいて、少しでも心配だと思ったら、ちょっとの勇気をだしてあげてください。リスクの考え方は各家庭毎であり、それを判断するのは親の役目です。

ひとつ言えるのは今の日本は完全に安全と言える状況ではないという事です。



2012/09/09追記

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コメント

  1. 4児の母は熊本育ち より:

    熊本県在住です。

    大阿蘇牛乳(熊本産)を飲ませているとの事。
    福島原発事故による熊本の土壌汚染はほぼありませんが、
    それ以前より、熊本の阿蘇(乳牛の牧草地)の放射能汚染(特にプルトニウム、セシウム)は、
    全国でトップに汚染がひどいです。
    核実験や長崎原爆の影響だろうと言われていますが。
    環境放射線データベースより
    http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.JudgeRowCount?pag

    もう、飲ませない方がいいですね。。。
    嫌な世の中になりましたね。

    • marco より:

      コメントありがとうございます。
      また熊本の汚染の情報もありがとうございます。
      ひとつの判断基準として、原発事故前と後という線引きを自分の中ではしています。
      牛乳に関しては放射能の影響以外にも人間の食生活には必要のない栄養との見方もありますので、積極的には摂取しない程度に気をつけています。
      ほんとに知らなかった不都合な真実が世の中には沢山ありますね。

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