【汚染水】ここ数ヶ月のニュースをまとめてみた!

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【汚染水】ここ数ヶ月のニュースをまとめてみた!福島第一原発で大問題になっている汚染水について、いつもながらテレビのニュースでは大々的に伝えられることはないようです。
しかし、この問題はこれまで様々な事象を隠蔽してきたであろう東京電力と国の対応とは違ったものを感じます。
単なる気にし過ぎだといいのですが、嫌な感じです。

汚染水の状況次第では、今後のフクイチの復旧作業に多大な影響を与えるだろうし、万が一のことがあれば、復旧どころか現場へ近づくことさえできなくなる可能性すらある大問題です。
ですので、当ブログでもお盆のこの時期に振り返ってまとめておこうと思います。


■事故当初から指摘されていた?



建屋周辺に滞留する汚染水や流れ込む地下水については、タンクの増設が追いつかなくなることや、タンクの強度の問題からいずれ計画が破綻することがクローズアップされていました。
しかし今回の汚染水の海洋への流出については、今年の6月頃から話題になりはじめ、夏の参議院選挙で自民党圧勝で幕をおろした直後から、これまで疑問形だった新聞記事が確定記事となって噴出しはじめた格好です。

しかし、事故当時から感心を持っていた人たちの間では、山側から流れてくる地下水がメルトスルーした燃料に汚染されて、さらにその汚染水が海に垂れ流されているということは当たり前のようにささやかれていました。

この辺りの経緯は次の動画を見るのが手っ取り早いです。

この番組の中で指摘されているとおり、事故当初から京都大学の小出先生が汚染水の海洋への流出を指摘をしてきていました。
2年前にこの指摘を受け止めて、なんらかの対策を取っていれば状況は今よりはましだったはずですが、後の祭りですね。


■新聞記事から経緯をおさらい



夏の参院選挙前後のフクイチ汚染水がらみの記事を東京新聞さんのサイトより抜き出してみました。

2013/6/25 東京新聞
港内のトリチウム上昇 福島第一 地中から海に漏出?

2013年6月25日東京新聞より転載

2013年6月25日東京新聞より転載



東電によると、トリチウム濃度の上昇が確認されたのは、1~4号機取水口の北側。二十一日に採取した海水から、1リットル当たり1100ベクレルのトリチウムが検出された。10日は同500ベクレルで、二倍以上になった。事故後で最も高い値という。
また、1、2号機の取水口近くの海水からも同910ベクレルのトリチウムを検出。十日は同600ベクレルで、約1.5倍になった。ストロンチウムは検査中。

この6月25日の記事では、「海に漏れだした可能性もあるとして調べている」としています。

2013/07/09 東京新聞
セシウム3日で90倍 一昨年汚染水漏出近くの井戸

2013年7月9日東京新聞より転載

2013年7月9日東京新聞より転載



東京電力は九日、福島第一原発2号機の取水口近くの汚染監視用の井戸で、八日に採取した地下水から1リットル当たり2万7000ベクレルの放射性セシウムが検出されたことを明らかにした。五日に同じ場所で採取した分に比べて、濃度は90倍近くに上昇した。
 これまでは、周辺の地下水も含め、セシウムはほとんど検出されていなかった。建屋地下やトレンチ(地下のトンネル)にたまる高濃度汚染水による汚染が拡大している可能性が高まった。

この記事では東京電力の話として「今のところ、海への影響は分からない。」としています。

2013/07/10 東京新聞
高濃度汚染水 海に拡散か 福島第一
東電はこれまで、2011年4月にセシウムの濃度が高い▽3、4号機側でも放射性物質を検出▽海水中の汚染も1~4号機の取水口すべてで高い-ことから、東電の説明を疑問視。建屋や地下のトレンチ(トンネル)にたまった汚染水が、新たに漏れ出して海洋への拡散が起こっていることが強く疑われる、とした。

この時点で東電はまだ漏れているとは認めていませんが、原子力規制委員会が疑いを持ちはじめています。
これまで静観してきたけど、いよいよ東電任せにはできない状況と、いまさら気がついた瞬間かもしれません。

2013/07/11 東京新聞
福島第一 漏出汚染水 2種類か 放射性物質、井戸で違い

2013年7月11日東京新聞より転載

2013年7月11日東京新聞より転載



五月末以降、1号機と2号機の両取水口の間にある井戸などで、ベータ線を発する放射性物質を高い濃度で検出。奇妙なのはセシウムがほとんど検出されない点だった。
 東電は、一昨年四月に高濃度汚染水が海に漏れた際、一部が土壌中に残ってセシウムを除く放射性物質が地下水に流れ込んだ、と説明。規制委は、建屋地下につながるトレンチ(地下のトンネル)から汚染水が漏れだした、との見解だ。
 どちらの説も、セシウムは土壌に吸着されたものと解釈しているが、建屋地下の汚染水に含まれるセシウム濃度は1リットル当たり約8000万ベクレルもある。それが、土に触れただけですっきり消えるとの説明には無理がある。
 むしろ、水の放射性物質の濃度分布では、セシウムがほとんど含まれず、ベータ線を発する放射性物質が高濃度という点で原子炉の冷却水と似ている。注水用配管から井戸まで百メートルほどあるが、原因の候補から外すのは問題だ。

事故から2年4ヶ月も経っているのに、東電はこの時も「データが少なく、分からない」と言っています。本当か?すべて分かっているけど黙っているだけなんじゃないの?

2013/07/19
甲状腺被ばく 100ミリシーベルト超 2000人迫る 福島第一作業員

東京電力福島第一原発事故で、放射性ヨウ素を体内に取り込んだことによる甲状腺被ばく線量(等価線量)が100ミリシーベルトを超える作業員は、推計で1973人に上ることが、東電の調べで分かった。全体の被ばく量が100ミリシーベルトを超えると、がんのリスクが高まるとされる。東電は1973人について、無料で年一回の甲状腺の超音波検査を受けられるようにした。
 東電はこれまでに522人の作業員の実測データを世界保健機関(WHO)に報告。WHOが二月に公表した報告書では、このうち甲状腺被ばく線量が100ミリシーベルトを超えた作業員は178人だった。

参院選の前に出た最後の打ち明けばなしは、この甲状腺被ばくの件でした。
事故当初、作業員に線量計を持たせず作業させていたということですから、この数字ももっと大きいものかもしれません。


—— 2013年7月21日 参議院選挙 ——-



2013/7/23 東京新聞
東電 汚染水 海漏出認める

2013年7月23日東京新聞より転載

2013年7月23日東京新聞より転載



井戸で高い放射能が検出され始めたのは五月下旬からで、事故発生当初に大量の高濃度汚染水が漏出した2号機取水口の周辺を中心に、相次いで井戸水の汚染が確認された。

 東電は、高濃度汚染水の一部が土壌中に残り、放射性セシウムは土に吸着され、残りのベータ線を発する放射性物質が地下水の影響で井戸に出てきた可能性が高いと説明してきた。しかし、その後、一部の井戸で高い濃度のセシウムも検出され、当初の説明ではつじつまが合わなくなっていた。
 規制委からの指摘もあり、東電は海に近い土中に薬剤を注入して固め、壁のようにするなど漏出防止対策を進める一方、1~4号機の取水口周辺の地下水の水位と、潮位や降雨量との関連も調査してきた。

 その結果、潮の満ち引きに応じて地下水位が変動するほか、雨が降ると地下水位が上昇し、特に3号機の取水口前では海水の放射能濃度が上昇する傾向が確認された。こうしたことから東電は、海に近い地点では、地下水と海水は行き来しており、敷地内の放射性物質が海に流れ込んでいる可能性が高いと判断した。

はい、このタイミングまで待っていたかのごとく、参院選が終わったタイミングで海洋への漏洩を認めました。
新聞記事ベースでも6月下旬には周知の事実となり、規制委員会からも「海に流出してるだろう?」と言われても認めなかった東京電力ですが、突如として汚染水漏出を認めました。

このタイミングじゃ、誰だって原子力を推進する自民党が圧勝したことと関係あると、勘ぐりたくなりますよね。

しかも、これだけじゃなかった。

2013/07/24 東京新聞
湯気発生の3号機5階 最大2170ミリシーベルト計測 福島第一

2013年7月24日東京新聞より転載

2013年7月24日東京新聞より転載



 3号機原子炉建屋五階では十八と二十三の両日、格納容器の上部と機器貯蔵プール境目付近で、湯気の発生が確認された。
 東電は、クレーンで建屋上部から線量計をつるし、湯気の発生場所近くの25カ所で放射線量を計測。毎時137~2170ミリシーベルトを計測した。湯気が出た直近の場所では562ミリシーベルトだった。

 東電は、湯気の原因を、雨水が熱を持った格納容器のふたに触れて蒸発したとみているが、原子力規制委員会が詳細な調査を指示していた。

2170ミリシーベルトの湯気が黙々と建屋から出ています。2シーベルトですよ。ただちに影響のある単位です。
この期に及んでも規制委員会から指示があったため、やっと調べたようなご様子。

国もやっと東電任せはヤバいと確信したんでしょうかね?

2013/07/24 東京新聞
高濃度汚染水 地下砕石層から漏出?

原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員は二十四日の規制委定例会合で、東京電力福島第一原発で海に高濃度汚染水が再び漏出する危険性が高まっていることに関し、タービン建屋から護岸近くまで延びる地下のトレンチ(トンネル)下に敷いた砕石層が、汚染拡大のルートになっている可能性が高いとの見方を示した。

汚染水の問題はいまだにどこから水が流れてきて、どのルートを通って、どこに出て行くのか、まったく分かっていません。それだけに得体の知れない危機感を感じます。すべて推測で言ってるだけなんですよね。

2013/07/26 東京新聞
汚染水漏れ 東電が謝罪

東京電力福島本社の石崎芳行代表は二十五日、福島県庁で記者会見し福島第一原発の汚染水が海に流出した問題について「漁業者の方をはじめとした福島の皆さまに、大変なご心配やご迷惑をお掛けした。本当に申し訳ありません」と謝罪した。

 石崎代表によると、代表自身が汚染水の流出を把握したのは二十日。社内のメールで知ったという。東電の発表は二十二日だった。情報共有に問題があり、公表が遅れたとして「福島の人の思いに想像力を働かせる感覚を社員に徹底させ(情報公開の)改善につなげる」と謝罪を繰り返した。

 汚染水対策として、原子炉建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げ海に放出する計画については「(漁業者の)理解を得ることが難しくなるのは当然だが、汚染水を減らすためにはどうしても必要だ」と述べた。

まったくあきれるしかありません。結局謝罪ではなく、処理しきれない汚染水を海へ放出する布石なのでは?と穿った見方をしてしまいます。
でもいつも不思議に思うのは、なぜ漁業関係と福島県の皆さまなんでしょう?海は誰のものなんでしょう?

2013/07/26 東京新聞
海汚染 再度拡大の恐れ 福島第一 複雑なトンネル構造

2013年7月26日東京新聞より転載

2013年7月26日東京新聞より転載



何より問題なのは、建屋の地下だけで75,000トンにのぼる高濃度汚染水がトレンチに流れ込んでいることだ。トレンチはもともと水をためる施設ではなく、トレンチ同士の継ぎ目などから汚染水が漏れ出す恐れがある。
 建屋とトレンチの継ぎ目も弱点で、止水されているとはいえ、どうしても構造的に弱い。大震災の影響などですき間ができ、建屋から直接漏れ出している可能性が高い。
 地中に漏れ出した汚染水は、トレンチ下部に敷かれた砕石の層を通って拡散。石のすき間が水の通り道となっているとされる。
 さらに、最近のデータでは、潮の満ち引きにつられ、海近くの地下水位が変動していることも判明。コンクリート製の護岸であっても、汚染水がどこかから抜け、海に漏れる可能性を示している。

直接見る事ができない地下の状況ですが、高濃度汚染水がしみ出し、地下水と海水が行き来している(かもしれない)状況が想像できます。これがどの程度環境に影響をあたえるのか?誰も予測がつかないのです。

2013/07/27 東京新聞
湯気 格納容器から漏出 福島第一3号機 上部損傷?注入窒素も外へ

2013年7月27日東京新聞より転載

2013年7月27日東京新聞より転載



東京電力福島第一原発3号機の原子炉建屋五階から発生する湯気は、雨水の蒸発だけではなく、格納容器内の水蒸気が外部に漏れたものである可能性が高いことが分かった。
 格納容器には、爆発の危険がある水素を内部から追い出すため、窒素が継続的に注入されている。東電が窒素の注入量と回収量を調べたところ、回収量の方が一時間当たり三立方メートル少ないことが分かった。

 事故発生当初、格納容器内は長時間、高温高圧にさらされ、容器上部のふた周辺部が損傷している可能性がある。
 窒素注入による勢いに押され、格納容器内にこもる水蒸気が容器外に漏れている可能性が高いという。

悪い情報は次々とでてきます。
3号機の湯気についても格納容器内の水蒸気が出てきている。その湯気は2シーベルトもある。作業員の方は大丈夫なんでしょうか。

2013/07/27 東京新聞

福島第一2号機 23億ベクレルの汚染水確認

2013年7月27日東京新聞より転載

2013年7月27日東京新聞より転載



東京電力は二十七日、福島第一原発2号機のタービン建屋地下から延びるトレンチ(電源ケーブルなどを収納する地下トンネル)に、高濃度汚染水がたまっていることを確認したと発表した。事故発生直後の二〇一一年四月にトレンチを通じて海へ流出した高濃度汚染水の一部が残っていたと東電はみている。

 トレンチは2号機のタービン建屋につながっており、水は二十六日に採取。放射性セシウムの濃度は一リットル当たり計二三億五〇〇〇万ベクレルで、半減期が約三十年のセシウム137は一六億ベクレル、半減期が約二年のセシウム134は七億五〇〇〇万ベクレルだった。

 これと別に、ベータ線を出すストロンチウムなどの放射性物質も七億五〇〇〇万ベクレル検出された。

もう、どのくらすごい事が起きているのか、よく分からなくなってきます。
さらに海に漏れだしているかもしれない汚染水の核種にストロンチウムの名前がでてきましたね。
ストロンチウムについては魚介類の検査でも測っていない核種なんですけどね。やっぱり漏れだしているんでしょうか。

2013/07/29 東京新聞
福島第一 海抜2.5メートル以下漏出恐れ 規制委 地下汚染水で指摘

2013年7月29日東京新聞より転載

2013年7月29日東京新聞より転載



原子力規制委員会事務局は二十九日の専門家会合で、東京電力福島第一原発で高濃度汚染水が海に漏れる危険性の高い場所とされる地下のトレンチ(トンネル)下の砕石層に関し、海抜二・五メートル以下の部分は地下水が達しており、漏出の危険性がより高いと指摘した。

 トレンチは、海水をくみ上げる配管やポンプを制御するケーブルなどが収められている。事務局が原発の断面図と地下水の実測値などを比較検討したところ、地中の浅い位置にあるトレンチでも、多くは設置の際に下部に敷かれた砕石層が地下水に浸っており、汚染が拡大するルートになる可能性が高いことが分かった。深いトレンチは地下水に浸っている状況という。

徐々に実態が明らかになってきます。どうやら23億ベクレル/Lの汚染水が漏れだしているようです。

2013/07/30 東京新聞
汚染水 打開策なく 福島第一港湾内

2013年7月30日東京新聞より転載

2013年7月30日東京新聞より転載



東電は「海への拡散は限定的」としきりに強調するが、福島第一の専用港内の海水データをみると、ストロンチウムなどの汚染は、ほぼ全ての場所で法令で放出が認められる濃度限度を超えた。取水口近くでは十倍以上の濃度。湾内は除染や覆土などの対策を講じても、かなりの汚染度だ。

 汚染源と確実視されるのは、タービン建屋から地下に縦横無尽に延びるトレンチ。海水をくみ上げる配管や、ポンプを制御するケーブルなどが収められている。事故発生当初の2011年4月に高濃度汚染水が漏れた際も主な漏出源で、取水口近くは薬剤(水ガラス)やコンクリートで止水対策が済んだとされていた。しかし、トレンチ内の汚染水そのものは放置されてきた。

 二年前に漏れたのは約520トンとされるが、トレンチ内には高濃度汚染水がその20倍以上の約1万千トンはあるとみられる。

 二十七日には、東電が汚染水はたまっていないとしていた浅いトレンチでも、1リットル当たり23億5000万ベクレルの放射性セシウムを含む高濃度汚染水が確認された。トレンチの汚染水量は、増えることが懸念される。

 さらに事態を難しくしているのは、建屋地下からもケーブルのすき間などから汚染水がトレンチに流れ込んでいる恐れが高いこと。東電はトレンチの汚染水をくみ出して建屋に戻すことも検討しているが、こんな状況では解決にならない。

実態が見えてくるほど、「打開策なし」とは不安感をあおります。
でもそういう状況まで放っておいたツケと言うことになっちゃうんですけどね。困ったもんだ。

2013/08/01 東京新聞
福島第一 新たに大量の汚染水確認 最大9億5000万ベクレル

2013年8月1日東京新聞より転載

2013年8月1日東京新聞より転載



今回、汚染水が確認されたのは、いずれも直径七メートルほどの巨大な立て坑。タービン建屋に冷却用の海水を引き込むため地下二十数メートルまで掘られた配管を収容するトレンチに接続している。耐震性は非常に高いとされるが、海からは数十メートルしか離れていない。

東電によると、2号機側の立て坑では、七月三十一日に採取した水からセシウムが計3億4000万~9億5000万ベクレル、ストロンチウムなどが計3億3000万~5億2000万ベクレル検出された。深くなるほど濃くなる傾向があった。

 3号機側では、セシウムが計3200万~3900万ベクレル、ストロンチウムなどが計3200万~3400万ベクレル検出され、どの深さでも非常に塩分が濃く、深さによる放射性物質の濃度のばらつきはあまりないのが特徴。
 どちらの汚染水も、セシウム134と137の濃度比から、二年前に発生した汚染水とみられる。

8月になっても小出しに悪い情報が出てきます。
2年前の汚染水が今さら確認されたということに驚きます。これだけ何も分かって無いとしたら廃炉への計画なんて立てられないはずなんですけどね。どうなんでしょう?

2013/08/02 東京新聞
汚染水 少なくとも5種類 福島第一

2013年8月2日東京新聞より転載

2013年8月2日東京新聞より転載



どの地点で採取された汚染水も、セシウム134と137の濃度比からして、事故発生当初にできたものであることは確実。
 ただ、地点により、セシウム濃度はほとんど検出されないもの==図中<1>=から、建屋地下の汚染水の百倍程度もあるもの=<2>=まで大きなばらつきがある。塩分も百倍ほどの開きがある。

 一日に確認された汚染水(七月三十一日に採取)では、2号機の立て坑=<4>=で最大9億5000万ベクレルと、建屋地下にたまった汚染水の10倍ほどの濃さだ。立て坑の底付近は塩分も高いことから、基本的には事故当初に発生した汚染水がたまっているものの、かなりの量の地下水などが注ぎ込んだとみられる。

 一方の3号機の立て坑の汚染水=<5>=は、セシウム濃度は最大3900万ベクレル。建屋地下の汚染水と同程度だが、ほかの地点より圧倒的に高いのが塩分。塩分が濃い発生当初の汚染水が残っているとも考えられるが、逆に塩分の薄い建屋地下の汚染水に海水が流入している可能性もある。

 同じ2号機関連で、ともに浅いトレンチから採取した汚染水でも、20メートルほどしか離れていない場所=<2>と<3>=なのに、セシウム濃度が100倍も違う事例もあった。

 採取する場所によってこれだけ汚染水の様子が違うことは、元の汚染水は同じでも、地下水や海、雨などたまっている場所の状況が違うことを意味する。つまり、取るべき汚染水の漏出防止対策も違うことになる。

見つかっている放射性物質の濃度は、放出が認められる濃度限度の五百万倍以上ということです。
そりゃアイナメも万単位でベクレるわけだ。

2013/08/03 東京新聞
福島第一 地下水1日400トン海へ 汚染 2年以上続く?

東京電力福島第一原発の高濃度汚染水が海に漏れている問題で、東電は二日、護岸から一日当たり約400トンの地下水が海に流出し続けていた可能性があると原子力規制委員会に報告した。護岸近くではトレンチ(配管などを通す地下トンネル)などに大量の汚染水がたまり、同原発の専用港でも汚染拡大が確認されている。たまった汚染水が地下水に混じって、海洋汚染が続いていた可能性がある。


 東電は、陸側の地下水が一日10センチほど動いていることや、2号機周辺の護岸の改良工事を始めた直後から地下水位が上昇してきたことから、コンクリート護岸を越えて海に地下水が流出し続けてきたと推測した。

 流出が始まった時期は不明だが、事故発生二カ月後の2011年5月以降、流出が続いていると仮定し、放射性トリチウムの漏出量を試算、約二年間で20兆~40兆ベクレルが海に漏れたとはじき出した。福島第一で認められるトリチウムの年間放出量は22兆ベクレルのため、東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「通常の管理と差がない範囲。ただ、問題がないと言うつもりはない」と強調した。

 骨などにたまりやすく、より害の大きい放射性ストロンチウムは試算しなかった。
 ただ、東電の観測でも専用港の各所で採取した海水から放出限度を大幅に超える濃度のストロンチウムを検出。汚染が続いているのは確実とみられる。

コントロール出来ていた原発から年間22兆ベクレルのトリチウムが垂れ流されていたことが分かりました。恐ろしいことです。
でも、今のフクイチは核燃料がメルトダウンしてまったくコントロールできていません。
コントロールどころか融けた燃料がどうなっているかさえ誰も分からない状況です。
その状況で「通常の管理と差がない範囲」とする東電、恐るべし。
どうしたらそこまで人ごとのようなコメントが言えるのでしょうね。

2013/08/08 東京新聞
海底くぼ地に高濃度汚染集中 福島第一周辺 400キロ調査

2013年8月8日東京新聞より転載

2013年8月8日東京新聞より転載



東京大生産技術研究所などは7日、東京電力福島第一原発の沖合などで行った海底土の放射線測定の結果、事故で放出されたとみられるセシウム137の濃度が周辺より2~10倍以上高かった地点が約40カ所見つかり、大半がくぼ地だったと発表した。セシウムは土に吸着しやすく、海流に運ばれて集まったとみられる。

 海底の広い範囲で、局所的に濃度の高い「ホットスポット」の分布状況を調査したのは初めて。東大生研のソーントン特任准教授(海洋知覚システム学)は「局所的に濃度の高い場所の分布状況が分かったので、魚介類への影響調査や海底の除染につながることを期待したい」と話した。

 研究チームは昨年八月~今年七月、第一原発から二十キロ圏の海域ほか、宮城県の阿武隈川河口や仙台湾などで、船でえい航した装置を海底にはわせて放射線を測定した。

フクイチの話ではありませんが、原発敷地から漏れだした汚染水は沖合でも海底の窪地にホットスポットを作っていることが確認されました。これまで「点」で行ってきた調査とは違い、「線」での調査で分かったこともたくさんあるようです。こうした調査をどんどんやって、真実をあきらかにして欲しいものです。

2013/08/08 東京新聞
遮水壁 両刃の剣 建屋から逆流の恐れ

2013年8月8日東京新聞より転載

2013年8月8日東京新聞より転載



東電によると、建屋周囲の地下水位は海抜約四メートルで、建屋地下の高濃度汚染水を一メートル下の海抜三メートルに管理している。高低差を保てば、建屋外側の地下水圧が内側より高くなる。水は圧力が高い所から低い所へ流れるので、汚染水は外に出ないという理屈になる。

 だが、事故により損傷した建屋外壁のあちこちから、一日約四百トンの地下水が流れ込み、汚染水を増やしている。東電は敷地内にタンクを増設して保管しているが、自転車操業になっている。

 建屋周辺に遮水壁が完成すれば、確かに地下水の流入量は減り、汚染水の増加には歯止めをかけることはできる。しかし、遮水壁により周辺の地下水位が低下し、建屋内の汚染水位の方が高くなれば、今度は内外の水圧差が逆転し損傷場所から汚染水が逆流しかねない。汚染水を減らす切り札のはずの遮水壁が両刃(もろは)の剣となる形だ。

 六日の国会議員による会合でも東電は「建屋の陸側から地下水が来なくなると、建屋の汚染水が外に出てしまう」とし、今でも漏出リスクがあることを明かした。建屋内の水位を徐々に下げることなどを対策に挙げたが、それで防げるかどうかは明言しなかった。

 そもそも、国と東電は事故からわずか二カ月後の二〇一一年五月から遮水壁の建設を検討しながら、同年十月に見送りを決めていた。漏出リスクや費用、現場での作業の難しさが主な理由だった。国費投入が決まれば、費用については問題がなくなる。しかし、他の問題の解決策は具体化していない。

なんとか汚染水の対策をしようと策を練っているようですが、すべてを丸く収めるうまい方法が見つからない。妙案を持っていない外野は見守るしかありませんが、なぜもっと早く手が打てなかったのか、この一点が悔やまれます。

2013/08/09 東京新聞
汚染水流出 不確か試算

2013年8月9日東京新聞より転載

2013年8月9日東京新聞より転載



東電の試算は、独自のコンピューターソフトに、原発と水源となる山との高低差や、地盤の通しやすさなどを入力。その結果、地下水は一日十センチずつ山側から海側へ動き、一千トンの地下水が敷地全体に流れ込んでいるとはじいた。このうち、四百トンはこれまでの汚染水処理の経験から、1~4号機の建屋地下に流れ込んでいることが判明。残り六百トンのうち、二百トンは5、6号機へ向かい、四百トンは高濃度汚染水がたまる問題のトレンチ(配管やケーブルを収める地下トンネル)周辺の敷地を経て、海に流れ込んでいると推定した。
それなりに根拠がありそうだが、東電は流出しているとする四百トンのうち「高濃度に汚染されているのは百トンだけだ」と強調する。

 一方、「試算」と呼べるかどうかも怪しいのが政府の数字。
 東電は、護岸近くに井戸を三本掘り、それぞれで地下水を一日百トンくみ上げ、海への漏出を止める計画。
 政府の試算は、このくみ上げ量を「くみ上げなかったら、海に漏れるはずの汚染水」とみなし、単純に井戸の数をかけて三百トンとはじいている。

 東電側では、政府の数字にとまどいを隠せず、担当者は「井戸から一日計三百トンくみ上げるという計画であって、それ以上の意味はないのに…」と話す。井戸も二本は未完成で、本当に一日百トンの地下水がたまるかどうかも分からない。

 東電の試算値と百トンの開きがあることについて、あらためて経済産業省資源エネルギー庁に問い合わせた。担当者は「百トンは別のエリアに行っている」と答えたが、具体的には明示できなかった。
>

火消しにいった資源エネルギー庁もこの程度のものなのか?
なんかすごいグダグダ感がただよってきました。

2013/08/09 東京新聞
汚染水流出防止護岸工事が完了 福島第一1、2号機

東京電力は九日、福島第一原発で汚染水の海洋流出を防ぐため、1、2号機の護岸地中に水ガラスと呼ばれる薬剤を入れて固める地盤改良工事が完了したと発表した。付近の地下水からは高濃度の放射性物質が検出されており、東電は九日中に汚染水のくみ上げを始める方針。

 工事は七月八日から実施してきた。1、2号機の取水口間の岸壁に沿って地中に管を突き刺し、混ぜると瞬時に固まる二種類の薬剤を注入。地下の汚染水を通さない「土の壁」を設けた。

 ただせき止められた汚染水があふれる懸念が出ているため、ポンプで汚染水をくみ上げて、海水配管トレンチ(地下のトンネル)に移す。
 九日は朝からポンプにつながる配管に水漏れがないかなど確認を進めた。問題がなければくみ上げを始める。

 東電は1、2号機のタービン建屋海側の一帯は「土の壁」で囲む計画で、今回完了した岸壁沿い以外の残る部分でも数日中に工事を開始し、十月中の完成を目指す。

「海洋流出を防ぐために7月8日から工事してきた」ということは、7月9日以前に海洋流出が分かっていたということですよね?
東京電力福島本社の石崎芳行代表が流出を把握したのは7月20日だったと、上の7/26の記事に書いてありましたよね。
やはり公表は参院選後ということで口裏合わせしていたのでしょうか。

2013/08/10 東京新聞
東電の理論 不安だらけ うまく建屋に流れる?詰まり起こる可能性も

2013年8月10日東京新聞より転載

2013年8月10日東京新聞より転載



東電は、立て坑と建屋地下にたまる汚染水の水位が同じレベルであることから、両者の水は自由に行き来できる状態とみている。
 理論上は、立て坑に水を入れれば、水位のバランスが崩れ、再び均衡を取ろうとするので、建屋側に水が移動するはず。

 立て坑と建屋は、配管を収めるトレンチ(地下トンネル)でつながっているが、トレンチと建屋の接続部がどんな状態なのか東電も把握できていない。
 もし、想定より接続部での水の流れが悪くて水が建屋側に移動しない場合、立て坑の空き容量は三百五十トン。地下水のくみ上げ量は一日百トンを予定しているため、三日余りで満杯になる。

 東電は代替のタンクを用意しておらず、くみ上げが止まれば、地下水位がさらに上昇。砕石層などにたまる汚染水と地下水が混ざって海に流れ出す危険性もある。

やっぱりちゃんと取材してれば不安が増すのでしょうね。断片的に聞きかじっている僕でさえここ数日のニュースで危機感が増しているのだから、状況が見えてくるほどに、場当たり的な対応の粗が目につくのでしょうね。

2013/08/11 東京新聞
汚染水 「地中壁越え海へ」確認 福島第一 東電、井戸の水位測定

2013年8月11日東京新聞より転載

2013年8月11日東京新聞より転載



東京電力福島第一原発から放射性物質が海に漏れている問題で、東電は十日、汚染された地下水の水位が流出防止用の地中壁の上端を上回ったと発表した。以前から地下水が壁を越えて海へ出ていると指摘されていたが、実測値で壁が機能していないことが確認された。

 地中壁は1、2号機と海の間の地中に薬剤(水ガラス)を注入し土を固める工法で、七月上旬から今月九日までに順次造られた。陸から海へ流れる地下水をせき止め、流出を防ぐとされていた。

 しかし、技術的な理由で、地表から一・八メートルより下の部分しか壁にならず、上部は普通の土のまま残る。このため、水位が壁より高くなれば地下水は海側へ漏れ出す。

 東電は、壁のすぐ陸側に井戸を掘って水位を測定。地表から一・二メートル下に達していた。地中壁の高さを越える〇・六メートル分は海に流れ出ていることになる。

 流出の可能性は原子力規制委員会が指摘していて、東電は地下水のくみ上げ作業を始めている。今回の測定結果を受け、東電は「地下水や海水の監視をさらに強化する。地下水の汚染源とみられるトレンチ(地下トンネル)内の汚染水も移送する」としている。

せき止められた地下水はそこで足踏みなどせず、逃げられる方向に向かうだろうことは素人目にも想像がつくのですが、そこまで考える余裕もない状況なのかもしれません。
この日ぐらいから僕の中での緊急度がさらに上がりはじめました。

2013/08/13
福島第一 10人が放射性物質汚染

 免震重要棟前には「霧発生器」があり、東電は原因の可能性があるとみている。近くのダムから引いた水を霧状にして作業員の頭上からまき、局所的に温度を下げる仕組み。東電は、同じ水源の水を使うトイレや洗面所などの使用を停止し、免震重要棟前では全面マスクを着用するよう指示した。

 その後、水に汚染がないことが確認され、放射線量も下がったため、いずれも解除した。今後は霧発生器の噴射口などを詳しく調べる。また、バスが放射性物質を巻き上げた可能性や十人の行動なども調べ、原因の特定を進める。

 社員から検出された放射性物質は一平方センチあたり四~一九ベクレル。社内基準は超えたものの、法令で除染が必要になる基準より低かった。内部被ばくもなく、東電は「健康への影響はない」とみている。

汚染水騒ぎのなか、なんなんだこのニュースは?
実際に検出された放射性物質は数ベクレルという単位ですが、チェックで引っかかるほどの濃度のミストって一体なんなんでしょう?
切羽詰まっている現場への影響がなければよいのですが。

2013/08/15
高濃度汚染水210トン 東電推計 海近くのトレンチ

2013年8月15日東京新聞より転載

2013年8月15日東京新聞より転載



東京電力福島第一原発から放射性物質が海に漏れている問題で、東電は十四日、海に近いトレンチ(地下トンネル)内に約二百十トンの高濃度汚染水が滞留しているとの推計を公表した。この汚染水が地下水に染み出し、海に流出している可能性がある。

 トレンチは2号機海側の地表から約二メートルの地中を通り、事故発生直後の二〇一一年四月に高濃度汚染水が漏れ出した場所に近い。今年七月二十七日に高濃度汚染水があると分かり、東電が水深を調査。図面から拾ったトレンチの幅や長さと掛け合わせ、量を約二百十トンと計算した。

 この汚染水は一リットルあたり二三億五〇〇〇万ベクレルの放射性セシウムを含み、海水の濃度限度の千五百万倍超。東電は事故直後に漏出した汚染水の一部としている。トレンチ下には水を通しやすい砕石層があり、東電や原子力規制委員会は地下水の汚染源の一つとみている。
 このほかの周辺のトレンチでも汚染水が見つかっているが、量は分かっていない。

よくわかりません。図面にはないトレンチや立坑があるのでしょうか?図面通りならもっと早い段階で滞留している汚染水の総量など簡単にわかりそうなものですが、原発建屋の図面とはそんなにお粗末な状態なのでしょうか?不思議です。

213/08/15
福島第一 大震災で70センチ地盤沈下 切迫 汚染水対策に支障

2013年8月15日東京新聞より転載

2013年8月15日東京新聞より転載



東電は地震後の二〇一一年、人工衛星を使って敷地の高さを調べ、全体が最大で約七十センチ沈下したことを確認。場所によって沈下した深さが異なる「不同沈下」だと、ひどい場合には耐震性が高い施設でも損傷しかねないが、幸いにも不同沈下による被害は報告されていないという。

 ただ福島第一では海面からどれだけ高いか低いかという値を基準に、収束作業のほぼ全てを練っている。東電は「約七十センチの沈下」を前提にしているが、人工衛星による沈下した深さの測定は、汚染水の対策に必要な正確さがあるわけではない。

 海への汚染水の漏出問題では、地下水位は海面から二~二・五メートルの位置にあり、汚染水がたまるトレンチ(配管などを収めた地下トンネル)の上部は同四メートル、汚染水の通り道になりそうな浅いトレンチ下の砕石層は同二・五メートル。図面上はこんな位置関係にあるとされる。
 だが、沈下した深さが正確でないと、トレンチや砕石層が地下水に浸るなど、作業の前提が狂うことになる。
 建屋地下にたまる汚染水の漏出防止対策にも影響が出る。

 汚染水の水位を、地下水位より少し下に維持していれば、地下水が建屋に入り込もうとする力の方が少しだけ勝り、地下水の流入は抑えつつ、汚染水は建屋外に出ない-との方法で管理ができる。
 沈下した深さが正確に分からず、建屋と地下水の関係が実態とずれれば、大量の地下水流入で、汚染水がどんどん増えるという事態を招きかねない。
 このほか、地盤沈下により、建屋とトレンチ、トレンチ同士の継ぎ目などが損傷し、汚染水が漏れ出している恐れもある。

 建屋も海水配管トレンチも、それ自体の耐震性は高いが、ケーブルが入った小さなトレンチとの接合部などについては、東電も「損傷が起きている可能性は否定できない」と認識している。

長丁場となった今回の記事ですが、最後に大物のニュースが飛び込んできました。
地盤沈下が汚染水の処理を一層難しくする。おそらくこの問題は日をおうごとに新たな難問にぶち当たることでしょう。まさに人類が経験したことのない領域です。

日本の土木技術は世界有数ということですが、それも放射能のない現場での話。長時間作業ができない高線量の現場で、どれだけの仕事ができるのか?事態は深刻さを増しています。

相変わらずテレビのニュースではこうした危機が迫っていることを積極的には伝えません。

フクイチの地下で起こっていることを想像しながら、情報収集を怠らずに生活をしていく。そんなAfter311の世界です。

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