【北本市住民投票】新駅設置を白紙撤回した後日談

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【北本市住民投票】新駅設置を白紙撤回した後日談どうも!Marcoです。

2013年も残すところあとわずかとなりました。
12月15日に行われた北本市の新駅建設の是非を問う住民投票ですが、結果は反対票が圧倒的多数を占め、新駅建設は白紙撤回となったことはすでにお伝えした通りです。
medium_8071225445 投票から2週間ほど経ちましたが、請願駅を住民投票の賛否で決めるという全国でもはじめての試みということで意外にも大きな注目を集めていた出来事だったようですので、後日談を含め当サイトのまとめをしておきます。



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民意は新駅設置反対を選択



住民投票から数日が経ち、反対派のグループからは投票結果と4つのグループの共同声明が掲載されたチラシがポスティングされました。以下に紹介します。


北本のまちづくりを考える市民の会


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【住民投票その後】北本のまちづくりを考える市民の会第2号

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ストップ!!新駅市民の会報


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【住民投票その後】ストップ!!新駅市民の会報

スクリーンショット 2013-12-28 17.22.23

4つの市民団体の共同声明

住民投票を終えて

「ほぼ全額税金で、北本のみの負担も多く、地権者や桶川市との協議も不十分な新駅計画」に対して、北本市民は「否」の判断をした。もとより、私たち市民の会は、今回の住民投票を、「駅が必要か、必要でないか」の「推進派」「反対派」とか、「まちを二分する」といった争いをしてきたわけではないことを、改めて申し上げる。
 賛成が過半数を超えれば、事後の住民負担が限りなく増加し、医療・福祉・教育など、さまざまな分野に支障をきたすことが予想され、反対が上回れば、これまで30年以上にわたって新駅を待ち望んできた市民に、失望を与えることになる。しかし私たちは、駅の建設そのものに異を唱えているわけではなく、「資金の大半を北本市だけの税金投入で建設する」ことに対して「否」としているのである。市長の方から「新駅計画の散歩についての住民投票」という形で住民に投げかけられた以上は、その結果を出さなければならないため、苦渋の判断をしたものである。

求めている新駅は請願駅であることから、将来に向けてまったく門戸が閉ざされたわけではなく、条件が整えばいつでも請願できる性質のものである。本来、駅の建設は、受益者となる北本市民と桶川市民がともに手をたずさえ、予定地となる地権者の了解を取り付け、関係者が等しく応分の負担と利益の享受を納得したうえで推進すべきものであると考える。

また、庁舎建設基金が手元にある今だから、これを流用しようという乱暴な考えは、市民として到底受け入れられない。あわせて、1千数百万円以上の税金を使い、バラ色の計画のみを市民に説明してきた市長には、深く反省することを要求する。

住民意思としての結果が出された以上、そのことを重視し、以後にしこりを残すようなことがあってはならない。今後は、よりよい北本市を後世に残すため、北本市民が一丸となって、まちづくりを推進していくことを期待する。新駅建設問題は、市長に一任する現在の議会にも問題があると考えている。今後は住民投票の結果を真摯に受け止め、税金の使い方に対する市民の意向をしっかり確認してもらいたい。新駅を待ち望んでいる市民のためにも、全市的な合意形成が図れるよう、議会の総力を挙げて取り組むことを期待する。

平成25年12月15日
新駅の住民投票に行こう市民の会
税金負担による新駅に反対する市民の会
北本のまちづくりを考える市民の会
新駅建設に反対する市北部地域の市民の会


以上が、主な市民グループが共同で出した投票結果を受けた声明です。

今回の住民投票は新駅の立地が市の南端であったことから、その立地的な意味での賛成・反対が投票結果に反映された側面があったと思います。故に個人的な損得を考えた時に、現在市に居住している人の割合として新駅利用者が少ないのですから、その数が投票結果に反映されることはある程度想像できたことでした。

しかし反対派の市民グループが争点としたのは、立地的なこともありましたが、何よりも「税金の負担でつくる」ということでした。これは消費税の増税をはじめとする庶民には厳しい時代が今後も続いていくだろうと予想される時期であったことが、より「税金の負担が大きくなる」というマイナス面に働きました。

いずれにせよ、市民の大多数が「税金を多額につかった新駅」の計画には納得しなかったということが住民投票の結果です。



一方、敗北した市長は・・・



それでは、予想に反して長年の夢であった新駅設置を白紙撤回せざるを得なかった推進派のトップ、石津市長はどのようなコメントを残しているのでしょうか。

投票日翌日の記者会見では、

「ここまで差が開くとは考えていなかった。もう少し賛否が拮抗(きっこう)すると思っていたが、予想を超える反対票だった」

と答えており、見込みとは違う結果になったことに非常に悔しそうな顔をしていました。

また、12月25日にはJR東日本へ白紙撤回の報告を行ったという報道も。

新駅の白紙撤回、JR東日本に報告

JR高崎線桶川―北本駅間の新駅建設の是非を問う住民投票で建設反対の票が圧倒的多数を占め、「計画の白紙撤回」を表明した北本市の石津賢治市長は24日、JR東日本高崎支社を訪れ、江藤尚志支社長に住民投票の結果を報告した。

 会談は午前9時半から約15分間、非公開で行われた。同席した市担当職員によると、石津市長は「圧倒的多数で新駅建設が否決された。今回提示した計画は白紙にします」と説明。住民投票で新駅が否決されたのは、市の説明不足などが原因ではなく「地元住民の民意」とした。これに対し、江藤支社長は「今後も市の動向を見守りたい」と述べたという。

2013年12月25日 読売新聞 より転載



この報道のハイライトをつけたコメントには違和感を感じます。
客観的に推進派賛成派・反対派のチラシを元に双方の主張を紹介してきましたが、30年越しの計画がやっと実現できるとした推進派の説明は反対派の言葉を借りれば「バラ色の計画のみ」を書いた税金をふんだんに使ったキレイなチラシのみであり、説明会も市の職員に丸投げしたあげく、その説明も反対派の住民を納得させられるものではありませんでした。

プロジェクトリーダーたる市長や脇を支える推進派の議員が説明の場に出てきて、なぜ将来の北本市に新駅が必要かを膝詰めで説明するようなことはありませんでした。

そうした「本気度」が感じられなかったことが投票結果にも現れたのではと分析します。

特に投票日直前に市長自らのブログに書かれていた次の言葉は我が目を疑いました。

市役所と駅西口ビルの多目的ルームの2か所で行われていますが、多目的ルームで新聞記者が出口調査を行ったところ、20人全員が反対だったそうです。
 反対の理由は、電車が2,3分遅れることや税金が上がることなどで、反対しないと自動的に賛成とみなされて新駅が建設されてしまう、と憑かれたように投票していたとのことです。 
 そのような認識で反対の投票をしていることについて、その記者さんは大変危惧していました。
 
 電車の遅れはともかく、財政について誤った情報をもとに判断しては将来に大きな禍根を残します。
 市の広報や、期成会のチラシをご覧いただき、正しい情報をもとに一票を投じていただきたいと思います。

この書き込みをどのくらいの市民が目にしたか分かりませんが、当事者のコメントとしてはふさわしくないものだと感じました。
この時も「市の広報や、期成会のチラシ」を読めば賛成の理由が分かるとしていますが、結局はバラ色の説明しかないチラシが拠り所となっているのだから、明らかに「説明不足」が主な敗因だと思うのですが・・・

ちなみにこの期間、情報収集としてYahoo!リアルタイム検索を使い、「北本市 住民投票」というキーワードでTwitterやFacebookの書き込みをチェックしていましたが、市の広報や期成会のページをリンクして書き込んでいたのは、この市長のブログ以外では、期成会のホームページを作成したと思われる業者の方が「真実はここに」と期成会のページへ誘導していたのが唯一の書き込みだったということも付け加えておきます。


また投票結果が判明したあとですが、条件付き賛成派の工藤議員のブログには次のような投稿がありました。

●記者の質問がなかったのか、市長が市民(有権者)に提案した新駅計画(議案)に、これだけの反対大多数という結果は、見方を変えれば「不信任」では・・・?。当然市民への謝罪、反省の言葉があると思うが、これも特に新聞では報じられていない。新聞では報じられていないが、「反対した7人の議員は許さない」といったと、ある関係者から伝え聞いた。事実ならとんでもない話です。我々議員は、市民に選んでいただいているが、石津市長に議員にしてもらったわけではないから、「許す」とか「許さない」と言われることはないと思うが・・・。むしろ、26,800人の市民が「許さない」といっているとは思いますが・・・。

●勘違いしていけないことは、住民投票の結果です。今回の住民投票は、反対の票が有権者の過半数28,330人に2,000人足りなかった。ほぼ完全否決(不信任)ですから真剣にかつ深刻に受け止めなければなりません。市長及び議員の解職、議会の解散は北本市の場合、有権者56,656人の3分の1(18,900人)の連署で選挙管理委員会へ解職請求できます。反対票が、それを上回っています。約8千人もです。議員として、議会として重く受け止めるべきです。

ヒデの独り言 より引用


皆さんはこの石津市長のコメントやパフォーマンスをどのように捉えたでしょうか?

敗戦の原因分析ができておらず、影では未練タラタラの市長に疑念の声が上がるのも無理はないかも知れません。
一部に住民投票をおこなった石津市政を評価する声もありますが、地元の声は先の市民グループの声明を見てもどうもそうではないようです。



最後に




今回、住民投票により色々なことが見えたことは収穫です。
これを市民が次の選挙に活かせるか否かということですね。

北本市はこれからの少子高齢化社会にむけて、新駅以外の方法で税収を確保していかなくてはなりません。

市民が考え、それをさらに実現可能な計画に落とし込める市長や議員を選択することが必要です。

さて、あなたの次の選択は?



photo credit: Thomas Leuthard via photopin cc



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