本棚で眠る本を再び生かす「自炊」の方法を紹介

SNSのシェアはこちらから!

本棚で眠る本を再び生かす「自炊」の方法を紹介

ロータリーカッターで裁断、Canon DR-C225Wでスキャン、iPadで好きなだけ読む


1760761910_9708da17b9
どうも!Marcoです。

限られた本棚の隙間が少なくなってきました。

本棚に並べられた本たちは、ここ数年開いたことがないものも多くあります。
でも、時間があれば読み返したい本も少なからずあります。

この悩みを解消すべく「自炊」に手を出してみました。

「自炊」とは本や各種の紙資料をスキャナーでパソコンに読み込み、デジタルデータとして保存、閲覧するという行為の俗称です。


やってみると、結構簡単だし、iPadなどのタブレットで読むという行為は、今までにない快適さと便利さもあります。

紙の本もいいけど、電子書籍という新たな楽しみ方も「アリ」ですね。

このエントリーでは「自炊」の方法を説明します。


スポンサーリンク
スポンサーリンク

本を裁断する!


必要な道具たち


それでは、順に説明していきます。

まずは本を裁断して、それぞれのページを1枚の紙にしていきます。必要な道具はこれらになります。

裁断に使用する道具類

裁断に使用する道具類



左から、ロータリーカッター、少しおおきめの普通のカッター、すべらないカッティング定規、カッティングマット、今回裁断する本となります。


そして、裁断した 紙をパソコンに読み込むスキャナーはこちらです。

Canon image FORMULA DR-C225W

Canon image FORMULA DR-C225W



キヤノン製 ドキュメントスキャナー DR-C225Wです。

Wi-Fi対応の機種で、iPadやiPhoneなどからも専用のアプリ経由でスキャンできるというのが特徴の製品ですが、僕はUSBケーブルをつないで使っています。


無線と有線の両方接続してみた結果、無線だと若干ですが、動作にタイムラグがあります。有線接続だとストレスなく作業ができますので、今のところ有線で使用しています。


また「ラウンドスキャン」といって、スキャンした原稿はUターンして本体前部に排出される形状なので、設置場所に自由度があります。

僕のこの設置場所は、奥行き40cmしかありませんが余裕でおくことができます。

興味のある方はこちらから詳細を調べてみてください。

本を解体する

それでは本を解体していきます。

まずはロータリーカッターで裁断しやすいように、一冊の本をおよそ5mm厚の束にしていきます。


表紙カバーを取った本の表紙と裏表紙を手で破り捨てます。僕はこの部分はスキャナーでは読み込まないため捨ててしまいます。

s03
次にカッターを使い、大体5mmくらいの束に切り分けます。

s04
この部分は力を入れたほうが切りやすいため、大型のカッターの方が作業がし易いです。また何冊も裁断作業をしていると、本をとじている糊がカッターの刃に付着しますので、定期的に刃を折って作業したほうがよいです。

s05
この本は415ページありますが、こんな感じで5分割になりました。この5mmくらいの厚さというのが何冊もやってみた結果、この後のロータリーカッターで切り落とす際に無理のない厚さとなります。これよりも多いと裁断中に紙が斜めになってきて、細かいヒゲのような裁断くずがたくさんでてしまいます。


それではロータリーカッターで裁断します。

カッターマットの方眼を目安に水平と垂直を合わせ、定規をセットします。

s06
この時に裁断する端からだいたい1cmくらいであれば、どの本も印刷してある部分を切り落とすことはないようです。

余白がまったくないのも、電子データ化した際に読みづらいので、適宜調整してみてください。

裁断位置が決まったら、ロタリーカッターで切り落とします。

s07
下に押し付けるように力を入れ、3〜4往復くらいさせると裁断できます。

紙が滑り易いものだと少し斜めにズレますので、その場合はカッターを気持ち斜め左に倒しながら切ると上手く行きます。

s08
サクサクと作業を進めます。

5分割くらいだと、5分くらいで裁断作業は終了しました。

s09
本体部分の裁断が終わったら、はずしておいた表紙を裁断します。

s10
折り目から2mmくらい内側に定規をあて両端を切り取ります。

s11
これで裁断が完了しました。

表紙と本体部分のすべてが1枚の紙となっています。


スキャナーでパソコンへ読み込む!

ドキュメントスキャナーは超便利

裁断の次はドキュメントスキャナーを使ってパソコンへ読み込みます。

僕の現在のパソコンはMacBook Proです。

このCanon DR-C225Wとの相性はいいようです。

最近は家庭用のプリンターにもスキャナー機能がありますが、そうしたものはフラットヘッドスキャナーといって、 紙を1枚づつセットし直さなければなりません。きれいに読み込むことはできますが、時間が掛かり過ぎるため、本や雑誌をスキャンしたい場合は、このようなドキュメントスキャナーが必須となります。


まず読み込み用のソフトCapture On Touchを立ち上げます。

ちなみにスキャナーの電源を入れると、自動でソフトが起動します。

s16
色々設定をイジってみたり、試行錯誤をしましたが、行き着いたのは「おまかせ」での取り込みです。

非常に優秀なソフトですので、余計な設定をせず、機械任せで読み込んで何の問題もありません。なので実際の操作としては、紙をセットした後は③のスキャンボタンを押すだけです。

それでは表紙から読み込みます。
s12
この時のポイントとして、表紙はやや厚みがありますので、切り替えレバーを使い、ラウンド俳紙ではなく、ストレート排紙にして読み込みます。ラウンド俳紙は紙が180度カーブしますので、厚みのある紙はストレート排紙がいいようです。

表紙の読み込みが終わったら、切り替えレバーをラウンド排紙にして、本体部分の紙をセットします。

s13
この時も目安としては5mm厚くらいでセットします。この本の紙質だと75枚くらいは一度にセットできました。トレイに厚さの目安の突起があるので、それ以下の枚数であれば大丈夫なようです。


読み込みを始めたらあとは機械に任せます。

読み込み速度は1分間に50面ということなので、あまりゆっくりしている時間はありません。セットした紙を読み込んだら、次の紙をセットします。

s15
読み込みを始めると若干音が気になります。今後改良してほしい点を挙げるとすれば、読み込み時の音がもう少し抑えられると完璧な商品になると思います。

そうこうしている間にすべて読み込みかできました。

s17
表紙も含め416ページありましたが、およそ10分くらいで読み込めました。


読み込み後の画像補正

読み込んだ後は、保存をする前に補正をしてしまいます。

主に補正するのは色調整・傾き・トリミングの3つです。

では、色調整から。

通常の本は補正の必要はありませんが、古い本で黄ばみが出てしまっているものは読んでいる時に気になるので、このタイミングで補正してしまった方がよいです。

マニュアルでの細かい設定も可能ですが、かんたんモードのボタンを押すだけでも十分きれいに補正してくれます。

s18
読み込んだ全体を補正する場合は、左のサムネイルを全選択してから補正を行ってください。特定のページだけの場合はそのページを選択して補正します。

次に傾きとトリミングです。

s19
読み込み時にソフトが自動で垂直を微調整しているようですが、若干気になる場合は傾きを調整します。

また、裁断を自分でやっていると必ずしも正確な四角ではないため、余白が入ってしまう場合がほとんどです。細かいところですが、後でiPadの書籍ソフトの本棚に並べたときにきれいな方がよければ、これも補正しておきましょう。


補正がすべて終わったら、完了ボタンを押します。

s20
ファイルを保存中のメッセージが表示され、およそ2〜3分で保存が完了します。

この時ファイルが保存される場所は、自分のパソコンのフォルダ以外に、DropboxやGoogle Driveなどの、クラウドサービスを指定することもできますので、自分のスタイルに合わせて設定が可能です。


保存が完了したら、取り込みをした日時のファイルができますので、ファイル名を書籍名に変更しておきます。


s21

iPadで読めるようにする!


i文庫HDで快適な読書を

パソコンにPDFファイルが出来上がれば、そのままパソコンで読むことができますが、もう一手間かけてiPadで読めるようにします。

僕は平日は電車通勤をしていますので、この時間を有効につかうためです。


先ほど出来上がったファイルは、自分のパソコンにバックアップ用として保管する一方、Google Drive経由でiPadと連携させます。

イメージはこんな感じ。

s22
最初は無料で利用できるDropbox経由で使っていましたが、すぐに無料で利用できる容量の2GBを超えてしまったので、Google Driveに切り替えました。こちらは1ユーザーあたり15GBも無料で利用できます。

iPadでPDFファイルを読めるソフトはたくさんありますが、右開き、左開きと選べるソフトはそれほど多くありません。i文庫HDは有料ソフトとなりますが、自炊した書籍を読むには最も適したソフトのようです。


Google Driveとも簡単に同期できますので、ファイルの受け渡しをスムーズに行うことができます。

s23
iPadにダウンロードしたファイルを本棚に登録することができます。この操作を行うことで、今まで家の片隅で読まれずにいた本をすべて持ち出し、いつでも読むことができるようになります。

s24
本棚に登録した本は表紙を一覧する形で表示されます。

最初はカラーで表紙を読み込んでいなかったのですが、こうして並べてみると表紙はあった方がよいということが分かりますね。表紙から内容が連想されますので、表紙のデザインとは伊達じゃないということです。

s25
原発関連と環境問題の本を「本棚2」として登録しました。


最後に紙の本を電子書籍化する最大のメリットを書いておきます。

それは「検索が可能になる」ということ。

試しに今回自炊したレスター・ブラウン著のエコ・エコノミーという本で「飲料水」という単語を検索してみます。

s26
すると、すぐに「飲料水」と書かれているページが検索されました。

これはスキャンした時に完了ボタンを押して、パソコンに保存する時におよそ10分かかったわけですが、その時に本の文字データを読み取ってテキストデータとして一緒に保存しているのです。

このCanon DR-C225Wに付属しているCaptureOnTouchというソフトはこのテキストデータを生成するOCRという機能がすこぶるいいようです。

他の機種を使ったことがないため比較はできないですが、この点ではまったく不満はありません。


まとめ


今回は自宅の本棚に眠る本を再度生かす方法として、裁断−スキャン−iPadと連携という「自炊」という方法を紹介しました。

主なメリットは以下の通り
  • iPadに何百冊、何千冊の本を入れて持ち歩ける
  • いつでもどこでも自分で選んで買った本が読める
  • 調べたいキーワードは一発検索
  • 部屋が片付く
本を裁断するという行為に気の進まない人もいるかも知れませんが、読まれないよりは形を変えてでも本に書いた情報を利用してもらう方が、著者の方も喜ぶのではないでしょうか。

本は本棚を飾るためにあるのではなく、中に書いてあることを、いかに自分のために利用するかが大事だと思います。

そのために「自炊」という方法は僕には「アリ」でした。


photo credit: Banned Book Display via photopin (license)




スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

SNSのシェアはこちらから!

ブログの更新情報をチェックしてね

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。