タバコ、PM2.5、アスベスト、放射能…etc これからのトレンドは複合被ばく!

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タバコ、PM2.5、アスベスト、放射能…etc これからのトレンドは複合被ばく!



どうも!Marcoです。
今年に入ってから中国から飛来するというPM2.5による環境汚染の報道が連日新聞やテレビで報じられています。

たしかにテレビの画面に出てくる北京や上海の様子を見てしまうと、黄砂とともにやってくる汚染物質の影響も心配になりますが、PM2.5の汚染自体、今にはじまったと言う訳でもないということも、情報の一つに入れておきたい所です。

しかし、だからといって何も対策しないというのも間抜けな話なので、知ったからには、これ以上蓄積させないように、できる対策を実践したいものです。

僕たちはさまざま汚染と隣り合わせで暮らしているので、あまり神経質になってしまったら、それこそ暮らしていけなくなっちゃうわけです。

どこかで折り合いをつけて生活していかなくてはならないのですが、その中でも、顕在化している環境汚染の中で、明らかにヤバそうなので注意を払った方がよいのが「アスベスト」による健康影響です。


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震災ガレキにも・・・

東日本大震災による東北各県のガレキ処理について、放射能汚染の拡散を心配する人たちが、各地の自治体への受入拒否の運動をしていることが、「絆」に反する行為だとした論調で語られることがあります。

しかし、これらのガレキには放射性物質の汚染だけではなく、様々な化学物質アスベストが含まれている可能性も受け入れて焼却処理することを拒否する理由の一つになっています。

震災ガレキのアスベスト混入による健康被害は、天皇陛下もその影響を心配しておられました。

2012.12.22 産經新聞Web

天皇陛下と皇太子さまは21日、皇居・宮殿で、野田佳彦首相をはじめとする閣僚らとの午餐(昼食会)に臨まれた。各大臣と副大臣、宮内庁幹部ら約50人が出席した。
(中略)
平野達男復興相とは、被災地のがれきに含まれる石綿(アスベスト)を話題に。陛下は、石綿は放射能のように機械で測定できないことを挙げ、「(処理は)なかなか難しいんじゃないですか」と話された。さらに、「年をとってから携わった人が後悔しないよう、気をつけないといけませんね」と述べられた。



さらに・・・

2012年12月23日 朝日新聞デジタル

「天皇陛下の誕生日会見」より抜粋

また被災地の復興には、放射能汚染の除去や、人体に有害な影響を与える石綿が含まれるがれきの撤去など、危険と向き合った作業が行われなければならず、作業に携わる人々の健康が心配です。放射能汚染の除去の様子は福島県の川内村で見ましたが、屋根に上がって汚染を水流で除去するなど、十分に気をつけないと事故が起こりうる作業のように思いました。安全に作業が進められるよう、切に願っています。



アスベストによる健康影響

では、アスベストによる健康影響とはどのようなものなのでしょうか。子どもの頃に「石綿」という単語を聞いた、うっすらとした記憶があるのですが、何の話だったのかは覚えていません。

拡大した石綿 http://413828.web.fc2.com/index.htmlより転載

拡大した石綿 http://413828.web.fc2.com/index.htmlより転載



一般にアスベストの被害が広く認知されるきっかけとなったのは、2005年に報道された「クボタショック」からなのでしょうか。僕もなんとなく「石綿」「アスベスト」という単語をその当時に再度認識した記憶があるのですが、やはり身近で起こった話ではなかったため、それほど印象に残っていません。

「クボタショック」とは兵庫県尼崎市にあったクボタの旧水道管製造工場周辺の住民が中皮腫を発症して、亡くなった住民は200人を超えたという公害問題。この時にクボタ旧神崎工場では、石綿水道管建材を製造し、危険性が高い青石綿や白石綿も使用していたということです。

クボタではアスベスト被害による労災で75人が死亡。出入り業者も入れると関連疾患による死者は79人、うち43人は中皮腫が死因だったとされています。アスベストの毒性がこの数字に表れていますね。


また、3月2日の東京新聞1面には次のような記事がありました。

肺にミクロ「時限爆弾」 石綿吸引 阪神がれき作業員


2013年3月2日 東京新聞

阪神大震災で、壊れた建物のがれきを処理した作業員らに健康被害の影が忍び寄っている。飛び散った有害なアスベスト(石綿)を吸い込んだ恐れがあるためだ。長い時を経て体をむしばむミクロの物質を「時限爆弾」と呼ぶ当事者たち。既に死者も出た。「東京でも地震が起きれば必ず飛散する」。遺族は見えない災いへの備えを強く促している。 (中山高志)

大阪湾に浮かぶ広大な埋め立て地に、研究施設や事務所が点在する。神戸市南部のポートアイランド。一九九五年一月の阪神大震災の直後、ここはがれきの仮置き場だった。
「焼却炉がこの辺でした」。草田重昭さん(44)は当時、一年半にわたり、がれきの分別、破砕、焼却に携わった。共に作業した松本三千年さん(42)は厳しい作業環境の記憶が鮮明だ。「建物のコンクリート片や鉄筋、家具、畳とか一緒くた。ダンプカーが『どさっ』と地面に下ろすたびに、すごい粉じんが舞い上がった」

建物のあちこちに潜むアスベストは、髪の毛の数千分の一ほどの繊維状の鉱物。「震災でむき出しになったがれきから飛び散りやすい。」吸い込めば長い期間を経て、中皮腫や肺がんになるリスクを負う。専用の防護マスクもしなかった。二〇〇九年、今も神戸に住む二人に国から「石綿健康管理手帳」が交付された。年二回、国費で健康診断を受けられる。幸い、アスベストに由来する症状は出ていないが、不安はぬぐえない。震災がれき処理に携わった人の中皮腫発症が相次いでいる。「中皮腫って治るのやろか」「時限爆弾ちゃうの」。二人は顔を見合わせた。

一一年十月六日、兵庫県西宮市の病院で宝塚市の男性=当時(65)=が息を引き取った。学生時代に陸上の中距離選手として鳴らした頑強な体を死に追いやったのも中皮腫だった。
死の一年前に男性はせきや微熱を訴え、近くの病院を受診した。医師はアスベストによる中皮腫の疑いを告げたが、男性は信じなかった。だが、別の病院でも同じ結論だった。
仕事はアスベストとは無縁の衣服販売。男性は丹念に記憶をたどった。阪神大震災で休業状態になった時期に二カ月だけ、倒壊建物の復旧に関わるアルバイトをした。粉じんが舞う現場。アスベストを吸った可能性にようやく気づいた。
「いつも『ほこりっぽい』と言って、家に帰ると黒っぽい帽子が白っぽかった」。男性の妻(68)は今、悔やみきれないでいる。「アスベストについて知っていれば、こうなることもなかった」
男性は抗がん治療に救いを求めたが、生きる願いはついえた。昨年夏、労働基準監督署は震災後の業務と発病の関係を認め、男性の死を労災と認めた。
「地震が来てからでは遅いんです」。妻は訴える。「専用マスクを常備し、アスベストを防ぐ対策を講じてほしい。この死を無駄にしないでください」

<阪神大震災とアスベスト被害> 阪神大震災では建物25万棟が全半壊した。当時の環境庁が大気中のアスベストを測ったところ、建物解体現場の周辺で最大値は基準値(大気1リットル当たり10本)の2倍。だが、民間の測定では16~25倍が検出された。
震災がれき処理に関わり、中皮腫を発症したとして2008~12年に4人が労災認定を受けた(うち1人が死亡)。12年8月には兵庫県明石市職員が公務災害認定を請求し審査中。中皮腫は胸膜や腹膜の表面を覆う「中皮細胞」にできる悪性の腫瘍(がん)。潜伏期間は十数年から50年。



阪神大震災のガレキ処理によるアスベスト被害が出ているというのに、あまりその影響についての話が聞こえてきません。放射性物質とともにもっと多くの人がその存在を意識しないと、将来たいへんなことになりかねない、調べれば調べるほどそんな気がしてきます。

さらに住宅用途で使用されたアスベストの被害は、震災ガレキだけの問題でなく、さまざまな箱ものがその解体の時期をむかえるこれからが本格的になってくるかもしれません。
同じく東京新聞の記事からは、日本のアスベストの輸入量とアスベストを含む可能性のある民間建築物の解体棟数のグラフを引用します。

2013年3月1日東京新聞より引用

2013年3月1日東京新聞より引用



建物の屋内や屋外で使われる「吹き付けアスベスト」が今後の解体の際に問題となるようなのですが、どこにどれだけのアスベストが使用されているか、しっかりと調査されていないのが実態のようです。
2013年3月1日東京新聞より引用

2013年3月1日東京新聞より引用



また、建物の解体現場などから飛び散る細かい粉塵なども、よく知ればもっと注意しないといけない存在のようです。


再生砕石にアスベスト

さらに、さらにとなるのですが、昨年の内部被ばくを考える市民研究会の例会にて、再生砕石にアスベストが混入しているという話を聞きました。


再生砕石とは、コンクリートのかたまり(廃棄物)を、細かく砂利状にしてリサイクル利用したものです。この中にアスベストが規制値以上に含まれているそうで、さいたま市の施設や小学校の敷地内の敷石などからも検出されたということでした。

再生砕石でググってみたら、2010年に東京新聞が次の記事を報じていました。

再生砕石に石綿混入  解体現場の対策急務
2010年9月21日東京新聞

建設廃材を再利用した「再生砕石」に有害なアスベスト(石綿)を含んだスレート材などの破片が混入している問題。野ざらしのスレート片からのアスベスト飛散も懸念されるが、専門家がより危険視するのは、主な混入原因とみられる解体現場での飛散だ。対策が不十分なら、作業者だけでなく、周辺住民も影響を受ける可能性がある。石綿鉱山や工場が中心だったアスベストの飛散源は身近で増えている。 (社会部・加賀大介)


以外にも身近に存在するアスベスト。知らぬが仏では済まされない?


放射能との共通点

このアスベストという物質ですが、目に見えず、匂いもせず、その存在も感じないまま、数十年後に肺がんや中皮腫という健康被害をもたらすという、このブログのメインテーマである放射性物質による内部被ばくとまったく同じ性質を持っています。
その両者の共通点がうまくまとまっていたので引用しておきます。

      飛散したアスベストは目に見えず、無臭のため、被害者は吸い込んだ事に気づかない。
      職場でアスベストの存在自体や危険性を知らされない。
      アスベストを吸った当時にその存在を知っていても20〜60年という潜伏期間を経るため、中皮腫などの発症時には記憶が薄れている。
      医師がアスベストと関連疾患の関係を知らないか、職歴や居住歴に関心を持たないため、原因を知らせる事ができない。 被害者たちが、原因に気づくのに何よりも重要なのが「情報」なのである。

アスベスト 広がる被害 大島秀利著 より引用


後少し付け足すとすれば、国は事実を隠蔽する、マスコミは正しく情報を伝えない、といった所でしょうか?


これからのトレンドは複合被ばく?

子どもたちの生活環境にはこれまでもタバコやPM10、PM2.5、そしてさまざまな添加物などの化学物質、そしてアスベストなど、たくさんの気になる物質が溢れていました。そしてafter311の世の中は、その中に放射性物質が加わることになりました。まさに「複合被ばく」環境です。

 
たばこを吸わず、なおかつアスベストにさらされなかった人が肺がんを発症する危険性を1とすると、タバコだけを吸った人の危険性は10倍、アスベストだけを吸った人の危険性は5倍といわれている。タバコもアスベストも吸う環境にあった人の危険性は、10+5の15倍の相加効果ではなく、10×5の50倍の相乗効果になると指摘されている。
アスベスト 広がる被害 大島秀利著 より引用


困ったものです。

果たして複数の汚染物質による複合被ばくは何倍の影響となるのでしょう?


怖がるだけでは息すらできなくなってしまいますが、見なかったこと、聞かなかったことにしてもいいことは何もないでしょうから、どうやって予防できるのかを考えて、これからを生きる子どもたちにその術を身につけさせたいものです。

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